日本化薬の上海法人/ASEAN向け大幅拡大/テクノサービスセンター活用し

2019年02月06日(水曜日) 午前10時52分

 【上海支局】日本化薬の上海法人、上海化耀国際貿易は2018年、繊維用染料のASEAN地域向け販売を大幅に拡大した。無錫市(江蘇省)に設けるテクノサービスセンターを活用し、新規工場の開拓で成果を上げた。19年もASEAN向けを中心に伸ばし、数量ベースで前年比3割増を目指す。

 メガスポーツブランド向けなどを手掛ける中国の染工場はここ数年、ベトナムを中心としたASEANに積極進出している。米中貿易摩擦により、昨年はその流れが加速した。こうした工場に「テクノサービスセンターを生かしたきめ細かい提案を行い、成約につなげている」と七條弘史総経理は話す。

 テクノサービスセンターは、顧客に最適な染料と染色加工を提案する役割を持つ技術センターで、染料を生産するグループ会社、無錫先進化薬化工の敷地内にある。その重要性が高まる中、同センターは、昨年10月に検査機や染色機などの新たな設備を導入し、建物を拡張した。

 一方、同社は無錫先進化薬化工で生産する染料を販売するが、昨年は原料高騰の影響を受けた。「環境規制の強化で連雲港市(江蘇省)などの工場が操業を停止し、原料が120~200%値上がりした。一部は調達できなくなった」(七條総経理)と言う。

 こうした中、調達する原料の切り替えや調達先の変更をしながら、原料高分の価格転嫁に取り組んでいる。