産地の1~3月を読む⑨

2019年02月07日(Thu曜日)

大阪南部 依然、ユニフォームがけん引

 大阪南部綿織物産地では引き続き堅調な受注が続いている。婦人衣料、メンズカジュアル、ユニフォーム、資材、寝装など各機業が得意分野に生地を納入する構図だが、けん引役はユニフォームだ。

 ある機業は「年末まで稼働にも受注にも勢いが見られたが、年を明けてから受注にはやや陰りが見られる」と近況を話す。少なくとも3月までスペースは埋めたものの、柱の一つであり、ここ数年旺盛な需要に支えられて活況だったユニフォームの受注にやや停滞感が見られ始めた。ただ、同機業は「心配はしていない」と楽観の構え。ある商社からのユニフォーム受注は一時的に停滞した一方、別の商社からの同受注は依然として旺盛なことがその背景にある。

 他の機業も総じて3月までは織布スペースを埋めており、同産地では受注数量の面で「悪くない状況」が続いている。

 肝心の工賃も、「ここ1~2年で引き上げに成功したものが幾つかある」など成果を出す機業が多い。受注が旺盛なため、機業の“発言力”が相対的に高まっているようだ。

 2017年9月に火災が発生し、68台の織機を焼失した竹田織物(大阪府貝塚市)もユタカ産業(大阪市平野区)が支援に乗り出し、再生を遂げる。新しい建屋の完成を機に竣工(しゅんこう)式も1月末に実施した。順次、各設備の稼働に入る。これにより約1年半続いたある意味での産地の混乱も終息する。