担当者に聞くユニフォーム最前線 (17)

2019年02月07日(Thu曜日)

チクマ 取締役 ユニフォーム事業部長 佐藤 充 氏

制服で地球環境に貢献

  ――ユニフォーム事業部の2018年11月期の業績は。

 売上高は前期に比べて減り、営業利益は改善しました。減収となったのは前期に計上した特殊要因がなかったためで、市況は悪くありません。

 東京五輪・パラリンピックに向けて金融、建設、交通など幅広い分野で新規案件がありましたし、今期もその流れは続いています。利益面は、原材料、人件費、物流などさまざまなコストが上昇する中、生産性の向上に取り組んだことが奏功しました。

 特にベトナム・ダナン地区のパートナー工場内に専用ラインを増やしたことおよび、新たな人的投資として品質管理チームを構築したことが寄与しました。

 前期、東南アジアでの生産数量が初めて中国を上回りましたが、高い技術力と対応力を持つ中国の工場とのパートナーシップが重要であることに変わりはありません。

  ――近年、業界で注目すべき動きは。

 環境に優しい商品や企業活動の持続可能性といった観点が、ユニフォーム業界でも重要になっています。国連が掲げる17項目の持続可能な開発目標「SDGs」を企業活動に取り入れる事例は増えています。

 当社も昨年、SDGsに対応した事業の強化を改めて発表しましたが、1995年に環境推進室を設立し、全社的に地球環境を考えた事業展開を既に行っています。

 使用済みユニフォームを自動車内装材に再資源化するアーシンクリサイクルシステムを1998年に稼働させ、04年には産業廃棄物広域認定制度の第1号に認定されています。14年には、北九州市と共同で国内初の官民一体型「古着リサイクル事業」を開始し、累計約800万点の衣料品を自動車内装材としてリサイクルしています。

 市場から今求められているのは、公平で正しい環境で創られた、機能性、デザイン性、さらに環境保全にも貢献するというバランスのとれた、レベルの高いモノ作りだと考えています。

  ――今期の方針を。

 地球環境の保全に資する商品開発、ユニフォームの再資源化など環境面での取り組みを強化します。再生繊維やバイオ由来原料などを商品に生かし、デザインや企画でも末永く使ってもらえるものを提案します。リサイクル分野では数値目標も作って貢献度を分かりやすく示せるようにしたいと考えています。

(おわり)