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東レ・オペロンテックス/サポーターやメディカル伸ばし業績反転を目指す

2019年02月07日(Thu曜日) 午後3時11分

 東レ・オペロンテックスは、中期経営計画2年目の2018年度にスパンデックス「ライクラ」の販売が苦戦に転じたため、19年度はメディカル向けや高機能糸の拡販で業績を反転させる。製品事業の拡大にも意欲を示す。当面、中国市場をターゲットとする販路開拓を急ぎ、いずれは周辺国にも広げていく。

 「18年秋ごろから市況が軟化し」(寺嶋伸一社長)、特にアウターやインナー向けのライクラの販売が苦戦に転じたほか、衛材(紙オムツ)向けの伸びが鈍化した。同社は17年度から19年度までの中計に取り組んでいる。初年度は目標を達成したものの、2年目となる18年度は中計の目標、前年実績にともに届かないとみて、「19年度で取り返す」方針を示す。

 市況が盛り上がらない中、「特徴ある商品の動きは底堅い」とし、19年度はこの間、着実に販売量が増加してきたサポーターやメディカル向けをさらに伸ばす。

 同社は昨年から着圧を生かしたサポーター、靴下などの製品展開を立ち上げた。「サポーター系の商品を海外展開するためのワークを進めている」と言う。販路開拓を急ぎ、まず中国での販売を立ち上げたいと考えている。

 かねて高機能糸の開発・販促を強化してきた結果、18年度で生産量全体に占める高機能糸の比率が50%前後に到達すると見込む。

 19年度は消臭「T―327C」やその黒現着タイプ「T―327Z」、ソフトストレッチ「T―906C」などの拡販で高機能糸の比率の数%上乗せを目指す。滋賀事業場での開発にも力を入れ、「近々、新しいのを出せる」と話す。

 衛材向けでは、紙オムツメーカーの海外進出が中国に加えてインドネシア、インド、タイ、ブラジルなどにも広がっている現状を踏まえ、今後もきめ細かな顧客フォローで拡販を目指す。

 ポリトリメチレン・テレフタレート(PTT)とポリエステルとの複合繊維「ライクラT400ファイバー」の販売は順調に推移。同繊維がバイオ由来の原料も使うエコ素材であることをアピールするため、「ライクラT400ファイバー・ウィズ・エコメード・テクノロジー」という打ち出しを欧米市場で強化しており、日本への導入も検討し始めた。