ごえんぼう

2019年02月08日(Fri曜日)

 国内最大のファッション通販サイト「ゾゾタウン」からの撤退が紙上をにぎわしている▼「ゾゾアリガトウメンバーシップ」と題したサービスの開始がその一因で、1255のショップの内、42ショップが撤退したという。ブランド価値を守るため、安売りされては困るというのが撤退の理由らしい▼そのブランド品などに使われるテキスタイルの製造業、製品にまで仕立てる縫製業とも国内生産は縮小の一途をたどってきた。背景には原材料の仕入れや縫製工賃がたたかれ続けてきたことも大きい。そう考えると、ゾゾタウン撤退企業の「値下げを嫌った」という理由がすんなりと腹に落ちない▼「三方よし」で有名な近江商人の「商売十訓」に「商売は世のため、人のための奉仕にして、利益はその当然の報酬なり」とある。その当然の報酬を受け取れず、廃業を余儀なくされた数多の繊維川中製造業者を川下企業は覚えているのだろうか。