産地の1~3月を読む⑩

2019年02月08日(Fri曜日)

今治・泉州タオル 生産減傾向が長期化

 今治タオル工業組合(愛媛県今治市)がまとめた2018年の同産地のタオル生産量は1万850㌧で、前年比5・4%減だった。同様に産地内の綿糸受渡数量(今治糸友会まとめ)も5万7千コリで、6・2%減。16年の生産量1万2036㌧、綿糸受渡量6万6305コリをピークに2年連続の減少となった。

 今治産地のタオルメーカーの多くは、「今治タオル」ブランドの浸透による生産増は一過性のもの――と冷静に見て、自社ブランドによる販路の拡大、直営店舗の拡大、海外販路の開拓などに既に取り組んでいる。

 早いところでは、18年の段階から一定の成果を上げており、今年以降も各種新事業の深耕が進むとみられる。

 産地内には、生産減のペースが急であることを危惧する声もある。染色加工スペースも含め、現状の適正な年間生産量といわれる1万㌧を維持できるかどうかが、19年を占う鍵となりそうだ。

 大阪タオル工業組合がまとめた泉州タオル産地の18年タオル生産は8114㌧で、前年実績を4・9%下回った。年間を通じて弱含みの受注が続き、特に前半の落ち込みを実需期の9~12月にカバーできなかったことが響いた。

 同産地のタオルの主用途となるノベルティー、贈答用の引き合いが弱まっていることが受注減の要因とみられる。

 産地内では「大阪・泉州こだわりタオル」ブランドの展開を中心に、各社の独自製品の開発意欲が高まっている。

 商品力を生かした用途や販路の開拓も合わせて模索されており、これを新しい需要に、どう結び付けるかが問われる。

(おわり)