旭化成国際貿易〈上海〉/ベンベルグ内販の好調続く/過去最高益更新視野に

2019年02月12日(Tue曜日) 午前11時30分

 【上海支局】旭化成国際貿易〈上海〉は、2018年度(19年3月期)の過去最高益更新が視野に入った。実現すれば2期連続となる。キュプラ繊維「ベンベルグ」の中国内販がけん引する。来期は欧米スポーツブランド向け合繊織物の拡大や、自動車資材の立ち上げを図っていく。

 ベンベルグの内販は、ローカル高級レディースブランドのアウター用途を中心とする長繊維糸を中心に好調が続き、供給が間に合っていない状況だ。「ここ数年取り組んできた上海や深センの展示会での訴求が奏功し、ベンベルグ採用ブランドが増えている」と石川智総経理は話す。紳士向けや、ホームウエアの編み物などに使われる短繊維糸の販売も堅調だった。

 欧米のスポーツ、アウトドアブランド向けの中国製合繊織物の輸出も、ダウンウエア向けの高密度織物を中心に好調だった。日本の北陸産地の生産キャパシティーが逼迫(ひっぱく)したことで、北陸産から同社製品に置き換える動きがあった。

 来期もベンベルグの内販好調が続き、供給不足が続くと見込む。そのため、中国製合繊織物を拡大しながら、スパンデックス「ロイカ」編み立て・染色子会社、杭州旭化成紡織(HAT)が生産を始めたポリエステルスパンボンド不織布使いのエアバッグ布の包材の販売などに注力し、業績の拡大を図っていく。