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カケンベトナム試験室/新検査で需要取り込み狙う/中国系進出加速への備えも

2019年02月20日(Wed曜日) 午前11時28分

 【ホーチミン=吉田武史】カケンベトナム試験室は、同国で今年1月1日からアゾ染料とホルマリンの検査が義務化されたことを受け、その対応を強めている。今後も、提携するフランスの総合検査機関、ビューロ・ベリタスとの連携を図りながら同検査の需要取り込みを狙う。米中貿易摩擦を背景に中国系資本がさらにベトナムに進出してくることも見込み、中国語を話せるスタッフの増員を予定するほか、中国系の仕事が増加した際に生産スペースが埋まることを想定し、納期管理に一層力を入れる。

 アゾ染料とホルマリンの検査が義務化されたことで、同試験室やビューロ・ベリタスへの検査依頼が急増中。検査結果を書面にまとめ、同国商工省に提出し、「CRマーク」という新たに策定された安全認証のマークを取得するという業務をパッケージで行っており、今後のさらなる依頼獲得も見込む。

 同認証がない繊維製品をベトナム国内で販売すると違法になる。同国小売りに力を入れる欧米のグローバルブランドで認証取得が先行しているが、今年秋には日本の大手SPAが同国に初出店する計画を打ち出したため、これを契機に日系小売りによるベトナム市場向けが加速するとみる。この流れに備え、日系企業へのアピールも強めておく。

 中国対応もテーマの一つ。米中貿易摩擦を背景に今後一層中国系資本がベトナムに進出してくることが見込まれる。その兆候が既に表れてきていることから、ベトナム人スタッフで中国語が堪能な人員を窓口業務に配置した。

 ベトナムの生産スペースが中国系の進出によってタイトになることも想定。その際の対応力強化を課題の一つとし、これまで以上に納期管理の力を磨く。ビューロ・ベリタスが持つ集荷ルートを活用する形で、ベトナム全土、カンボジアのプノンペンとバベット地域で無料の集荷サービスを実施しており、依頼元から好評を得ている。今後も「スピードが命」をテーマに、日本人スタッフの増員、ナショナルスタッフのレベルアップに努める。