台湾・福懋興業/ベトナムの既存工場拡充へ/18年売上高は9%増

2019年02月27日(Wed曜日) 午前11時53分

 【台北=岩下祐一】台湾塑膠工業(台湾プラスチック)傘下で、合繊織物メーカー最大手の福懋興業(フォルモサ・タフタ)は2019年、ベトナムの既存工場の拡充に取り組み、グループ全体の年産能力を染色加工ベースで約2億6千万ヤードに拡大する。織物事業の18年売上高はスポーツ、アウトドアウエア向けがけん引し、前年に比べ9%増えた。19年も春夏向けの拡大などで好調を維持する見通し。

 19年はベトナム工場の年産能力を1200万ヤード増やし、約1億ヤードにする。「今後もベトナム生産を拡大し、4、5年後にグループ全体の年産能力を3億ヤードにする」と李敏章総経理は話す。現在の国・地域別の生産比率は台湾45%、ベトナム35%、中国20%だが、数年後にベトナムが台湾を超えそうだ。

 18年は、主要顧客の欧米系スポーツ、アウトドアブランド向けが好調だった。欧州や北米が今期は寒波に見舞われ、冬物が好調だったことや、近年開発に力を入れるストレッチや軽量の春夏向け生地がけん引した。台湾の合弁工場で生産する防水透湿性素材「ゴアテックス」も健闘。一方、カジュアル向けは前年並みにとどまった。

 19年は顧客のメガブランドの在庫が適正化していることや、春夏向けの拡大などで「好調を維持できる」(李総経理)とみる。