台湾・台南紡織/18年売上高が過去最高/日本市場開拓に本腰

2019年02月28日(Thu曜日) 午前11時44分

 【上海支局】台湾のポリエステル・綿混紡糸メーカー最大手、台南紡織(タイナン・スピニング)の2018年売上高は、前年に比べ18・4%増の249・46億台湾ドルで、過去最高を更新した。純利益も直近10年で最高だったもよう。ベトナム生産の拡大が貢献した。19年はリサイクル糸などの開発を強め、日本市場の開拓にも本腰を入れ、安定成長を目指す。

 同社は、ポリエステル繊維(わた、フィラメント)を生産するとともに、CVC(綿混率50%以上)を中心とした紡績糸を生産。工場は台湾とベトナムにあり、台湾ではポリエステル繊維、ベトナムでは紡績糸などを生産している。

 ベトナム工場の拡大に近年注力しており、同国での生産設備規模は現在60万錘。「今年上半期に既存工場を増強し、2万錘増やす」と陳鴻模総経理は話す。

 紡績糸の顧客は、香港の生地メーカーがこれまで半数近くを占めていたが、この1、2年新規顧客の開拓に力を入れており、ベトナムを中心とした東南アジアや、韓国の顧客が増えている。

 日本市場の開拓にも乗り出した。台湾素材見本市「パンテキスタイルフェア大阪」に昨年初出展、今年4月3、4日に開かれる「パンテキスタイルフェア東京」にも出展する。

 日本の顧客は大手商社や縫製メーカーで、ベトナム製リサイクル糸への引き合いが多いという。大阪展で開拓した新規顧客との新商品の共同開発も始まっている。

 19年は、世界的にニーズが拡大するリサイクル糸の開発を強化しながら、ベトナムや日本、韓国などで新規開拓を進める。