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宇仁繊維/裏地とデニムの拡販に力/「高級化」「販路開拓」の一環

2019年03月04日(Mon曜日) 午前11時42分

 「商材の高級化」を近年の方針に掲げる宇仁繊維は、その一環として新たに「高級裏地」「薄手のソフトデニム」の開発強化に取り組み、新規販路を開拓する。

 生地メーカーである同社ではこれまでにも表地だけでなくポリエステルタフタなどが裏地として採用されることもあった。しかしその販売は限定的なものだった。今後は主力生地の一つであるポリエステルタフタを軸に、裏地用途の開拓に力を入れる。「見せる裏地」がファッショントレンドの一つとして定着していることも背景。プリントやジャカードを施して高級感を付与するほか、裏地に求められる帯電防止性と滑りの良さも備えた裏地を開発していく。

 デニム商材はポリエステルの婦人服地をメインとする同社に従来なかったものだが、今後、開発、販売を本格化する。カイハラ(広島県福山市)など国産のデニムに宇仁繊維の意匠性を加えたものが軸となる。「厚手のデニムでは勝機はない」(宇仁龍一社長)として薄手で柔らかなデニムの開発に力を入れる。子会社のオザキプリーツ(福岡市)がデニムへのプリーツ加工を実現しており、この活用も進める。

 同社は近年、「開発生地の高級化」と「新規販路開拓」を推進している。社内にプロジェクトチームも編成し、設備を購入して提携工場に貸与するなどの取り組みも強化。「ジャカード」「麻やウール使い、または麻やウール調合繊」「デジタルプリント」「トリアセテート」「ユニフォーム」「メンズ」などがその対象で、着実に成果も上げている。