タイ東海/中肉厚地を強化/高付加価値品の開発にも注力

2019年03月04日(Mon曜日) 午前11時44分

 【バンコク=宇治光洋】東海染工のタイ子会社であるトーカイ・ダイイング〈タイランド〉(タイ東海)はユニフォーム地など中肉厚地の加工・販売を強化する。高付加価値原料による無地染め、プリントの開発を進め、タイ内需と輸出向けの愛拡大を目指す。

 同社の2018年度業績は内需、輸出、日本向け加工・販売がいずれも振るわず苦戦した。特に輸出向けは中東民族衣装用白無地こそ堅調したものの、シャツ地など得意の薄地は中国品との競争激化やバーツ高などの影響を大きく受けた。川本修社長は「米中貿易摩擦の余波で、タイに安価な中国品が流入している」と分析する。加えてコストアップも深刻だった。上半期はカセイソーダなど薬剤価格が上昇し、下半期には染料価格の高騰が追い打ちをかけ、収益面も圧迫された。

 このため19年度はワーキングユニフォーム地など中肉厚地の加工・販売に力を入れ、事業の再構築を目指す。「主力取引先である現地生地商が中肉厚地によるユニフォーム分野への参入を強めていることから、この需要を取り込む」ことが狙い。既に18年からポリエステル・綿混織物やポリエステル・レーヨン混織物で開発を進めており、一部で引き合いも出てきた。

 バンブーレーヨンやオーガニックコットンなど高付加価値原料を使用した無地染めとプリントの開発で内需と輸出向けへの提案を強化する。衣料用途だけでなくキルトなど手芸、かばん地など服飾雑貨、インテリアなど資材分野の開拓にも取り組む。