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東洋紡 スパンボンド/重金属イオン吸着シート拡販/成形性上げた原反にも期待

2019年03月11日(Mon曜日) 午後4時3分

 東洋紡のスパンボンド事業部は2019年度、本格販売2年目を迎える重金属イオン吸着シート「コスモフレッシュNANO」の売り込みに力を入れる。

 同素材は重金属イオン吸着剤をコーティングしたポリエステルスパンボンド。若狭湾エネルギー研究センター、明星大学の宮脇健太郎教授と共同開発した。土木工事などで発生した残土からは有害な重金属イオンを含んだ水が流れ出ることがあり、この水から重金属イオンを吸着することで土壌汚染を防止する。

 17年度後半からテストセールを実施。昨年は少量ながら本格販売に移行しており、「想定以上の需要を期待できる」(田中茂樹スパンボンド事業部長)とみている。昨年12月にNETIS(新技術情報提供システム~公共工事等で活用する新技術をまとめたデータベース)に登録されて以降、さらに注目され始めたという。

 遅れていたリニア中央新幹線の建設工事が始まったタイミングに合わせ販促活動も本格化。既存商材に比べ軽量なため、持ち運びが容易で施工も簡単といった持ち味もアピールし、同素材の普及・浸透を目指す。

 スパンボンドではこのほか、ポリマー改質のような新しい手法によって開発した工業資材、生活資材向けの「原反の販売が期待できる」と手応えを示す。

 既存のポリエステルよりも成形性を向上させるとともに、ナイロンのような柔らかさを持たせたとし、ユーザーサイドでの物性チェックが現在進行している。