香港・ジョルダーノ18年度/純利益、前期比4%減/米中貿易摩擦が影響

2019年03月12日(Tue曜日) 午前11時10分

 香港のカジュアル衣料チェーン大手、ジョルダーノ・インターナショナルが7日発表した2018年12月期本決算は、純利益が前期比4%減の4億8千万香港ドルだった。米中貿易摩擦などに伴う経済の不透明感が大中華圏を中心に下半期(7~12月)の販売低迷を招いたと説明した。

 営業利益は9・3%減の6億2500万香港ドル。売上高は1・8%増の55億900万香港ドルだった。上半期(1~6月)の売り上げは前年同期比で9・2%増だったのに対し、下半期は5・2%減少した。

 固定為替レートで見た売り上げは0・9%増。既存店ベースは0・1%の減収だった。期間中の商品価格が平均7・6%上がり、粗利益は0・9%増えた。製品コスト8・5%増、販売量6・3%減の悪影響をそれぞれ相殺した。製品コストの上昇は人民元高が主因で、同社の主要仕入れ先は中国本土。粗利益率は0・5ポイント下がって59%。

 ブランド別の売り上げは、主力の「ジョルダーノ」と「ジョルダーノジュニア」が0・7%増の43億6200万香港ドルと伸びを確保。「ジョルダーノレディース」は6・9%増の4億5200万香港ドルだった。「BSX」は3・5%減。

 市場別では、東南アジアなどその他アジア太平洋地域が8・1%増の16億2300万香港ドルとなり、全体をけん引した。17年7月にベトナム事業を買収したことが貢献したほか、インドネシア、タイ、マレーシアの3市場も伸びた。

 台湾は4・5%増の6億7100万香港ドル。上半期の市況が好調だった。

 一方、本土は1・1%減の12億9300万香港ドルだった。貿易摩擦による影響と株式市場の不振が響いた。香港・マカオは1%減の9億5900万香港ドル。年後半に経済成長が鈍化したことに加え、大型台風の襲来や暖冬も悪材料となった。中東は5・5%減の6億3600万香港ドル。韓国は4・2%減収。

 電子商取引(EC)による売上高は1・3%増の3億1400万香港ドル。台湾でのEC販売が伸びた。実店舗の売り上げは1・7%増、フランチャイズ店向けの卸売販売は2・6%増えた。昨年末時点の店舗数は2426店で、前年末から12店の純増となった。

 同社は19年の世界小売市場にも悪材料が多いとして、見通しに慎重な姿勢を示した。既存市場の足場を固めながら、新市場の開拓に力を入れる方針。新市場の候補には中央アジアやアフリカを挙げた。高価格帯の商品投入も図る。〔NNA〕