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豊島「キャントンオーバーオールズ」/農業用デニムウエア開発/大学生のアイデア生かす

2019年03月14日(Thu曜日) 午前11時18分

 豊島は12日、東京農業大学、共立女子大学との産学連携で開発したデニムブランド「キャントンオーバーオールズ」の農業用ウエアを発表した。東京本社(東京都千代田区)で開いた説明会には、開発に携わった学生が参加し、ウエアの特徴をアピールした。

 同社は2008年、国産初のジーンズブランドとして1960年代のファッション業界を席巻した「キャントン」を復活させた。以降、音楽家や飲食店など異業種とコラボした「働く、キャントン」シリーズとして、ワークウエアも展開している。

 18年度から、農作業ウエアの開発プロジェクトを開始。東京農業大学の「山村再生プロジェクト」学生委員会所属メンバーと、共立女子大学家政学部被服学科の学生が参画した。

 学生が挑戦したテーマが「機能性とファッション性の両立」。東京農大が独自調査で吸い上げたニーズを、共立女子大がデザインに反映させる形で開発を進めた。

 完成したウエアは、9オンススラブデニムを使用。デザインにも学生たちのアイデアがふんだんに生かされた。筆記具や刃物など農作業に使用する道具を収納できるポケットをたくさん取り付けた。デザイン性にも配慮し、ポケットを足が長く見える場所に配置した。脇の部分には通気性を高める「菊穴」を設けた。普段着としての利用も意識し、ジッパーが隠れる比翼仕立てにした。

 東京農大の余越柊介さんは「とても農作業がしやすい」と仕上がりに満足した様子。共立女子大の高橋優希さんと森下友紀子さんも「他のアイテムとも合わせやすいよう工夫した」と完成度に自信を見せた。

 キャントン・ディレクターの佐藤健二氏は「デニムの普及という使命を果たしていく」と語った。今後は販路をどのようにするかも検討する。