メーカー別 繊維ニュース

東洋紡/若手がドッグウエア開発/クラウドファンディングで商品化

2019年03月15日(Fri曜日) 午後5時21分

 東洋紡が購入型クラウドファンディングを活用して人材育成と新規商品開発を目指すユニークな取り組みを始めた。同社の新規商品開発・人材育成の社内プログラム「みらい人財塾」のメンバーがこのほど衣料用素材と快適性評価技術を応用したドッグウエア「ハグラボ」を開発。13日からサイバーエージェントグループのクラウドファンディングサービス「マクアケ」を通じて支援(購入)を募り、商品化を目指す。

 東洋紡は2018年11月から、新商品開発と人材育成を目指す社内プログラム「みらい人財塾」を実施している。社内公募で選ばれた20代から30代の若手社員が同社の技術や素材を応用した新商品・新事業を企画し、マクアケの協力でクラウドファンディングを通じて商品化・事業化を実践する。

 このほど、みらい人財塾第1期生の企画として東洋紡の衣料用素材や快適性評価技術を応用したドッグウエアとしてハグラボを開発した。ドッグウエアはファッション性や防寒性に加えて、あせもなど皮膚疾患になった際に犬が患部をかくことで症状が悪化するのを防ぐ目的もある。こうした機能を東洋紡の機能素材と快適性評価技術によって実現することを目指した。

 このためハグラボは防水加工防風ニットを採用した散歩着タイプ「ウォームニット」と伸縮性の高い快適ニット生地を使った部屋着タイプ「モイストインナー」の2種類を用意。肌側には銀イオン配合の抗菌機能アクリル繊維「アグリーザ」を採用することで犬の皮膚を清潔に保つように工夫している。これら機能性や快適性に関する評価は東洋紡総合研究所の設備と知見を応用した。

 価格はウォームニットが5500円、モイストインナーが4500円。マクアケの購入型クラウドファンディングを通じて販売を目指す。

 今後、クラウドファンディングの結果や反響を踏まえて本格的な事業化の可能性などについても検討する。みらい人財塾による新商品企画が他にも進められており、19年度前半には順次クラウドファンディングを通じて発表する。素材メーカーによるクラウドファンディングを活用した商品開発と人材育成の取り組みとして注目されそうだ。