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呉羽テック/自動車資材・フィルター伸ばす/中計通じ10~15%増収ねらう

2019年03月15日(Fri曜日) 午後5時31分

 東洋紡のグループ会社である呉羽テック(滋賀県栗東市)は、2018年度から21年度までの中期4カ年計画に取り組んでいる。19年度は自動車内装材やフィルター、接着機能も持つ多機能シート材「クレバルカー」などの拡販を強化し、業績拡大を計画する。

 中計初年度の18年度は、かねてニットに押され気味だったパップ材基布向けの商材が低迷し、「苦戦を強いられた」(斉藤正和社長)と言う。中計では売り上げ、利益をともに10~15%伸ばすという目標を掲げ、19年度は自動車内装材やフィルター、クレバルカーなどでの取り組みを強化し業績反転を目指す。

 自動車関連では、HV(ハイブリッドカー)のフィルター向けに販売するサーマル・レジンボンド「ボンデン」の販促に力を入れている。ガソリン車が主流の自動車業界でHV化、EV(電気自動車)化が進展するに伴い、この用途での販売が「当社の主役クラスに成長しているかもしれない」と期待する。

 フィルターでは、ポリエステルを主力にポリフェニレンサルファイド(PPS)繊維やメタ系アラミドなどで構える商品群を打ち出し、火力発電所やごみ焼却場向けの販売を伸ばす。

 圧縮回復性に優れた3次元構造のシート材・クレバルカーの販促も重視し、薄手を同社が、厚手を東洋紡が「ブレスエアー」ブランドで展開している。カーペットの下に敷いて使えばバルキー感や防音効果が得られるほか、自動車用吸音材としても使える。吸音材や防音材向けの開発・企画提案を改めて強化し、中計最終の21年度をめどに「販売量を倍増させたい」との考えを示す。

 同社は、タイの呉羽タイランドと米国の東洋紡呉羽アメリカでフィルターを主力に生産する。いずれ設備の改造、新規導入に乗り出し、「フィルター以外へも用途を広げていきたい」と意欲を見せる。