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倉敷繊維加工/機能加工でヒット商品/フィルター材が収益リード

2019年03月18日(Mon曜日) 午後3時57分

 クラボウグループの不織布メーカー、倉敷繊維加工の業績が好調に推移している。2018年度(19年3月期)も自動車向けを中心としたフィルター材が収益をリードした。

 青山髙明社長は「機能加工や複合化に関する開発と評価技術、ノウハウが蓄積されており、ヒット商品につながる好循環が生まれた」と話す。こうした強みを生かし、19年度は新規用途の開拓にも力を入れる。

 自動車向けはキャビンフィルターなどで抗菌や消臭、アレルゲン対策など機能加工を施したタイプが好評を得たこともあり、国内だけでなく北米など海外への販売も増加した。このため18年度は静岡工場(静岡県掛川市)で加工ラインを増強し、フィルター材の生産能力を高めた。中国子会社の仏山倉敷繊維加工も主力の空気清浄機向けフィルター材だけでなく、自動車向けフィルター材も生産する方向で整備を進めた。

 こうした中、19年度に関して青山社長は「引き続きフィルターが主軸だが、さらに一歩前に踏み込む」として、新規用途の開拓に力を入れる。そのため倉敷工場(岡山県倉敷市)の再整備に取り組む。現在は貼布剤基布などメディカル用不織布の生産が主力だが、設備改良で自動車内装材や吸音材など新規商品の開発に取り組む。

 独自の電子線グラフト重合加工による金属イオン捕集カートリッジフィルター「クラングラフト」も半導体関連で一部採用が始まった。半導体関連は厳密な品質管理が求められる用途のため、ユーザーと連携しながら慎重に拡販を進める。

 そのほか、若手人材の登用なども図る。工場設備をユーザーに見せることで開発を促進することも検討しており、青山社長は「自社の強みとユーザーの強みを融合させた開発に取り組む」と話す。