「インターテキスタイル上海19春」レビュー(2)/商社が独自素材で存在感示す

2019年03月20日(Wed曜日) 午後4時3分

 「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2019春」の「ジャパン・パビリオン」では、バイオーダーで生地の中国内販に挑む日系商社が、素材の独自性を打ち出し、存在感を示した。

 田村駒は、スポーツからメンズ、レディース向けまで幅広い機能性生地を出展した。内販はカットソー生地のオリジナルブランド「フィルジータ」を中心に堅調に推移している。

 モリリンは、日本と中国製の約210品番を訴求。内販では、尾州と北陸の生地をバイオーダーで提供している。備蓄品に満足しない、独自性を強く求める中高級価格帯の中堅ブランドをターゲットに据える。内販の2018年売上高は微増にとどまった。

 豊島は、多方向ストレッチの「ワンダーシェイプ」をアピールした。内販はメンズブランドとの取り組みが順調に推移している。日本製に加え、中国製の販売も徐々に立ち上がっている。

 一方、ジャパン・パビリオンに出展した生地メーカーは、こうした商社と協力し、内販を拡大しようとしている。

 ジャパンブルーは、興和〈上海〉貿易を通じ、日本製高級デニム地の備蓄品を内販している。中国では近年、アメカジが徐々に受け入れられ、販売は徐々に立ち上がっている。

 辰巳織布は商社を通じ、日本製の綿の細番手高密度織物を内販してきたが、近年手応えをつかむケースが増えてきた。そのため今回、約10年ぶりに同展に出展した。

 エイガールズは糸商の弘伸(京都府長岡京市)の上海法人、弘伸〈上海〉商貿をエージェントに据える。高級丸編み地の良さを理解する顧客に絞り、取り組み型ビジネスを進めようとしている。

 播は、野村貿易〈上海〉を中国総代理店に選び、内販に乗り出した。日本製先染織物をバイオーダーで展開するが、地元顧客の小ロット・短納期のニーズに応えられないケースもあり伸び悩む。

 生地商の柴屋も、野村貿易〈上海〉を通じた新規顧客の開拓を本格化している。日本製の備蓄品を武器に成果を上げ、18年売上高は前年を上回った。

(上海支局)