山喜の中国子会社/日本製の内販OEM検討/中国製との両輪で拡大へ

2019年03月22日(Fri曜日) 午前11時50分

 【上海支局】シャツアパレルの山喜の中国子会社、上海久満多服装商貿が、日本で生産するドレスシャツの中国ブランドへのOEM供給を検討している。2018年初めから取り組む中国の自社縫製工場を使った内販OEMは、徐々に立ち上がりつつある。中国、日本製の両輪での内販拡大を視野に入れる。

 山喜は、上海市松江区と江蘇省塩城市に独資の自社工場を持つ。上海工場は従業員数100人強、月産能力1万6千枚で、現在は日本の顧客のオーダーシャツに特化し生産。一方の塩城工場は約260人、月産能力7万枚弱で、既製服を作っている。

 内販には09年から約5年間取り組んだが、価格がボトルネックになり、大きな成果につながらなかった。その後、経済成長によりドレスシャツ人口が増えたことと、上海工場のキャパシティーに余裕ができてきたことから、18年初めに再参入した。

 現在は、地場メンズや日系、イタリア系シャツブランドへのOEM供給が始まっている。「高価格帯の製品とテープ補正(肩ヨークやアームホール、ポケットなどに特殊テープを施し、縫いジワや型崩れを防ぐ)タイプへの引き合いが多い」と平山正一総経理は話す。ただレギュラーな製品は価格要求が厳しく、思うように受注できていない。

 一方、18年11月5~10日に上海市で開かれた「中国国際輸入博覧会」の高島屋ブースに出展したのをきっかけに、上海高島屋百貨で日本製の自社ブランドの販売を始めた。

 今後は、日本製を内販OEMの既存顧客の地場メンズブランドなどに売り込んでいくことを検討している。