テイジン・フロンティア〈タイランド〉/ロス削減と安定供給重視/ゴム資材、タイヤコードは増産

2019年03月22日(Fri曜日) 午前11時59分

 帝人フロンティアのタイ法人であるテイジン・フロンティア〈タイランド〉は2019年度(20年3月期)の重点課題として産業資材事業でのロス削減と安定供給確保、衣料繊維事業でのスポーツ素材の拡販とタイ内販強化を挙げる。タイ内販に関して鎌田進社長は、「場合によっては生地だけでなく縫製品での供給にも取り組む。既に一部で実績もある」と話す。

 18年度は、タイでの自動車生産台数こそ好調だったものの、産資分野のカーシート地には「その恩恵が実感としてない。合成皮革など他素材との競争が激化している」と話す。日本向けもバーツ高の影響で利益面が圧迫された。

 一方、タイヤコードは生産を担うテイジン・FRA・タイヤコード〈タイランド〉に対するタイヤメーカーの品質承認が進んだことで販売が大幅に増加した。ゴム資材も需要が安定している。特に農機向けが好調だった。ただ、いずれもバーツ高のため利益面が圧迫されている。

 衣料繊維はスポーツ素材が堅調だったものの、ファッション素材は市況低迷で苦戦した。対米輸出もバーツ高のため勢いがない。鎌田社長は「既にタイは低コストで生産できる国ではなくなっている」と強調する。

 このため19年度はロス削減など生産性向上に取り組み競争力の維持・強化を進める。ゴム資材はシングルエンドコードの加工を担うテイジン・コード〈タイランド〉のフル稼働が続いており、19年度は小規模ながら増設も実施することから、その拡販に取り組む。タイヤコードも増産が続くことから、需要家に対する安定供給など販売面からの増産支援を重視する。

 衣料繊維に関しては、引き続き帝人フロンティア本体との連携でスポーツ素材の拡販に取り組むと同時に、タイ内販の拡大も目指す。バーツ高で輸出競争力に陰りが出る中、内販の重要性が一段と高まった。生地だけでなく縫製品の販売も視野に入れており、既に日系企業のユニフォームなどで実績ができつつある。