台湾の紡拓会/若手デザイナーの海外進出に本腰/東京の合同展でアピール

2019年03月25日(Mon曜日) 午前11時25分

 台湾の紡拓会(台北市)は、22日まで東京都渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルで開催していたファッションの合同展「PR01.トレードショートウキョウ」に出展した。台湾の若手デザイナー6組が19秋冬シーズンのコレクションを披露。紡拓会は同展に継続参加しており、若手デザイナーの海外進出支援プロジェクトとして、今後も台湾の実力派デザイナーを支援する。

 今回参加したのは「ツォン・ユ・ツァン」「シージェン」「ヌード」「モディリアーニ」「ノーティーサンデー」「ノゾクイズ」の6組。

 紳士服の「ツォン・ユ・ツァン」は、台湾の選挙文化から影響を受けたストリートウエアを打ち出し、カラフルなグラフィックや張り紙を想起させる刺しゅうをブルゾンに反映させた。クラフト感のあるアイテムで、丁寧なクリエーションが特徴になっている。

 日本での出展は3回目で、東京都渋谷区のセレクトショップ「デスペラード」などに取引先がある。アウターの卸価格は3、4万円台が中心。デザイナーのジョー・チャンは「台湾生産を主力に、継続出展することで少しずつ販路が拡大してきた。日本の市場性を見て、価格設定やデザインをアップデートさせたい」と言う。

 婦人服の「ヌード」は、2016年に販売をスタートしたコンテンポラリーブランドで、台湾の20~30代女性から支持を集めている。同ブランドの社長兼ディレクターであるアン・チェン氏は、台北でセレクトショップを経営しながら多くのデザイナーズブランドを取り扱っている。

 「既存の顧客にオリジナル商品を提供していたが、徐々に人気が高まってきた。16年から単独ブランドとしてヌードを展開している」(チェン氏)と話す。ロングシルエットのライトコートやペールトーンのスタイリングは都会的で、シンプルな単品との相性が良い。シャツやニット、コートの卸価格は2万~4万円台が主力。

 初参加となった「シージェン」は、英ロンドン芸術大学を卒業したチュン・ユァン・ジェン氏が手掛けるブランドで、クチュール感のあるドレスをパワーアイテムに掲げている。アジアの芸術観と欧米の現代美を組み合わせたことで、力強いクリエーションを生み出している。

 紡拓会では、台湾経済部国際貿易局の援助を受けながら、デザイナーの海外進出をサポートしている。海外で高い評価を得た服飾系の学生が台湾に戻っていることから、起業に向けたアドバイスや生産体制のバックアップなど、ビジネス面を支援している。