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「インターテキスタイル上海19春」レビュー(4)/国際館も例年以上の集客に

2019年03月26日(Tue曜日) 午前11時52分

 国際館には、スタイレム、小松マテーレ、ヤギ、蝶理が単独出展した。

 スタイレムのブースは連日盛況で、訪問客数は過去最高で前年の約1・5倍になった。同社は個展も同時開催しているが、「インターテキスタイル上海」では例年よりも出展品数を絞り込むとともに縫製品展示も行い、特徴をより分かりやすく伝える形とした。訪問客は中国ブランドが中心だが、中国にない素材を探す動きが顕著になった。特にイタリア会社の開発品を集めたコーナーの人気が高かった。

 小松マテーレのブースも人でにぎわっていた。ブースでは独自商品の提案とともに「プルミエール・ヴィジョン」での人気上位10素材も展示し注目を浴びていた。

 今回展で注力した切り口はウエートレス(軽量)とサステイナビリティー(持続可能性)。軽量では17デシテックス以下のナイロン薄地を中心に、同社の染色加工で特徴を持たせた商品群を紹介した。欧州でも好評だった透け感を意識した商品のほか、デジタルプリント「モナリザ」との組み合わせや透湿防水など軽量にアクティブの要素を加えた商品も注目された。

 環境では「サイトスGR」を打ち出した。植物由来比率50%のポリウレタンを原料とする透湿防水フィルムを使った素材で、リサイクル糸使いの基布、タマネギの皮など天然成分による合繊染色「オニベジ」などと組み合わせ、トータルで環境を訴求する提案も目を引いた。

 ヤギは前回秋展に八木香港が出展していたが、今回は日本からのみの出展となった。今後、日本からの出張を増やし、中国関係会社と連携して再強化を図る狙いが背景にある。

 ブースでの展示品は日本製120品番で、日本でのカラーストック品とバイオーダー品が半分ずつの割合。

 バイオーダーでは甘撚りコンパクト糸「パールヴァティ」使い、関係会社のヴィオレッタなど北陸産地で生産した合繊トリコット、リネン100%のインディゴ染めや綿100%のハイゲージ(36¥文字(G3-1007))裏毛など特徴的な素材をそろえた。

 蝶理はインナーの部署が出展した。同展ではインナーでの生産背景を生かし、アウターやスポーツなどの新しい用途展開を図る取り組みを継続しており、徐々に成果が挙がってきたと言う。加えて今回は京プリント品を新たに出したほか、和歌山の吉田染工のニットやミツフジのスマートウエア「ハモン」などを前年に引き続き紹介した。