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富士紡ホールディングス/中計後半は利益“加速”/繊維はニッチ商品も拡販へ

2019年03月27日(Wed曜日) 午前11時22分

 富士紡ホールディングスの中野光雄社長は、4カ年中期経営計画の後半がスタートする2019年度(20年3月期)に関して「『加速17―20』という中計名称が示す通り、営業利益を加速度的に拡大する段階に入る」と話す。研磨材、繊維、化学工業品の重点3事業いずれも業容の拡大を進めるが、繊維事業は既存事業の強化に加えてニッチでも利益率の高い商品の拡販に努めることで「売り上げ規模ではなく利益率を重視した運営を進める」と強調した。

 計画では、前半の2年間を「基盤作り(変革の加速)」、後半の2年間を「収穫(成長の加速)」と位置付ける。このため18年度の営業利益目標70億円に対して、20年度は同100億円とする。4月に始まる19年度は、これまでの基盤整備を生かし、成長を加速させるフェーズに入る。

 繊維事業は「単純に売り上げ規模を追求するのではなく、利益を重視した商品の拡販が重要になる」と指摘。例えばフジボウ愛媛の小坂井工場(愛知県豊川市)で生産する低融点接着繊維や蓄光糸、感温糸といった特殊機能合繊などニッチでも独自性と競争力のある商品の拡販を進める。

 紡績や染色加工は「これまでの基盤整備で設備規模を縮小させたが、その代わりに新たな設備投資が可能になった」として、高付加価値品の生産が可能になる新鋭設備の導入を進める。

 インナーブランド「BVD」を中心としたアパレル製品に関しては、主力販路であるGMSや量販店が繊維製品の取り扱いを縮小させるなど流通構造の変化が一段と鮮明になっていることから、電子商取引(EC)など新チャネルでの販売をさらに拡大する。確実に利益を確保できる受託生産の獲得にも取り組む。