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東レ 使い切り型防護服拡販/「リブモア」シリーズを2倍以上に/新たに「CL」打ち出す

2019年03月27日(Wed曜日) 午前11時28分

 東レは使い切り型防護服「リブモア」の販促活動に力を入れている。試用キャンペーンを展開するとともに、新商品「リブモアCL」をこのほどラインアップに加えた。本格販売2年目となる2019年度でリブモアシリーズ全体の販売量を「2~3倍に増やしたい」と意欲を示す。

 東レは、素材から製品までの生産を全てグループ内で手掛ける使い切り型防護服をリブモアシリーズとして販売する。高通気タイプや透湿防水タイプ、耐油タイプなどを展開しており、18年度を本格販売初年度に位置付けている。

 素材はポリプロピレン(PP)極細繊維によるメルトブロー不織布「トレミクロン」をPPスパンボンドでサンドイッチした3層構造品。東レグループの海外工場で不織布生産から縫製までを一貫して手掛けている。

 「まず知名度を上げたい」としており、昨年は7月に行われた猛暑対策展でアピール。今年は3月15日に環境省が開催した「災害時等の熱中症対策シンポジウム」に出展した。“お試しキャンペーン”を昨年4月から8月まで実施したのに続き、今年は3月から8月まで実施する。

 このほど商品化したリブモアCLは、神戸医療産業都市推進機構(FBRI)細胞療法研究開発センターと共同開発した。

 細胞培養などのクリーンルームで使われている不織布製の無塵(じん)衣は海外製のツナギタイプが主流。これらは通気性に欠け着用に時間がかかるなど着心地のいいものではなかったという。この点を東レはFBRIとの共同開発で解消。防塵性能、低発塵性能を両立させたほか、簡単に着脱できる上下セパレート仕様で商品化した。

 カケンテストセンターで行った測定では、通気性が海外製品に比べ約100倍、発塵性で20分の1から60分の1という結果が得られた。着用時間はツナギタイプの3分6秒に比べ、2分6秒と1分短縮できた。

 3月21日から23日まで神戸国際展示場で開かれた「第18回日本再生医療学会総会」で求評したところ、細胞培養と取り組む企業や京大、阪大といった大学関係者らが来場。「着やすそうなところがいい」との評判が多かった。

 猛暑対策用として注目され、「夏以降の販売増が期待できる」とみて、19年度は販売量を2倍から3倍に引き上げたいと考えている。