特集 AFF・大阪2019/日中繊維貿易拡大へ/4月9~11日 マイドームおおさかで

2019年04月02日(Tue曜日) 午前11時49分

 日本最大級の繊維アパレルOEM/ODM展示会、「AFF・大阪」が4月9~11の3日間、大阪市中央区のマイドームおおさかで開かれる。前身のCFFを含め今回が34回目。アパレル、服飾品から素材まで中国・アジアの企業約380社が集結し、対日ビジネス拡大に臨む。中国企業だけでなく、バングラデシュやパキスタン、ミャンマー、カンボジアなど「中国系東南アジア工場」の出展もあり、バラエティー豊かな展示が期待される。主催はAFFと日中経済貿易センター。有力出展者を紹介する。

〈バングラにいち早く進出/ドンリエン ファッション〈バングラデシュ〉〉

 東連製衣(山東省)のバングラデシュ法人。中国系メーカーとしていち早く同国に進出した。日本と欧州向けを手掛けている。日本向けの主なアイテムは、Tシャツ、アウター、パンツ。

 強みは、特恵関税制度を活用したゼロ関税と、割安な人件費を生かした価格競争力。売り上げを毎年拡大し、今年は年商1千万ドルに達する見通し。

 バングラデシュの3軒の工場には中国から派遣されたベテラン管理層が常駐し、品質、納期管理に当たっている。現在新たに工場1軒を建設中。

〈高級レディースのアイテム/常州太平洋時装〉

 日本向けアパレル製品の生産と貿易を一貫で手掛ける。主力アイテムは、高級レディースブランド向けのスカートとパンツ。小ロット・短納期への対応力が強みで、日本の顧客と長い取引関係を持つ。

 2018年の輸出額は1200万ドル、取扱量は200万着で、全て日本向けだった。

 自社工場はスマートファクトリー化を図り、生産効率と品質管理の精度を高めている。

 初出展の今回は、主力のレディースのスカートとパンツの最新製品を訴求する。

〈大ロットから高級品まで/トップ フェーム〈カンボジア〉ガーメント〉

 親会社は、レディース専門メーカーの杭州羲衆服飾(浙江省)。2017年にカンボジア・プノンペンで同社を設立した。

 杭州羲衆服飾グループは欧州向け中心で、18年売上高は約2500万ドル。日本は重視する新規市場の一つで、数社と取引を始めたばかり。大ロットに対応するカンボジア工場と、杭州市(浙江省)本社のデザイン部隊を活用し、ボリュームゾーンから中高級のデザイナーブランドまで幅広く開拓しようとしている。

 今回展では、カンボジアと中国製双方のワンピースやシャツ、スカートをアピールする。

〈日本向け特化の貿易会社/大連日奕国際貿易〉

 日本向けに特化するアパレル貿易会社。布帛製5軒、ニット製4軒、水着4軒の協力工場を活用し、品質安定と納期順守を第一に生産している。

 輸出額は2016年100万ドルだったのが、17年200万ドル、18年300万ドルと近年急成長している。

 強みは、顧客の要求に素早く対応する姿勢と、価格競争力があること。

 今回が初出展。布帛製スポーツウエア、ニット製スポーツ、ヨガウエア、水着などの得意アイテムを紹介し、知名度向上と新規開拓に取り組む。

〈小ロット・多品種に対応/沂水興栄製衣〉

 アパレル専門の貿易会社。協力工場30軒を活用し、キッズ、レディース、メンズのニット製衣類を生産している。キッズ向けTシャツとコート、レディース向けインナーを得意とする。

 小ロット・短納期に対応し、差別化した製品を日本向けに特化し、提供している。

 18年輸出額は650万ドル、取扱高は300万着。中国生産のコスト競争力が下がる中、日本向け輸出20年の知見を生かし、既存顧客との取り組みを維持してきた。

 今回展では、キッズ向けコートとレディースのインナーをアピールする。

〈機能性生地使いが得意/帝聖紡織品貿易〈上海〉〉

 ニット、布帛製のスポーツ、アウトドア、ホームウエアの企画と生産管理を展開する。強みは生地と製品の企画力で、中でも各種機能性生地の開発を得意とする。

 協力工場は南通市(江蘇省)や諸城市(山東省)などの中国国内に加え、海外(ミャンマー、バングラデシュ、カンボジア、エチオピア)にもあり、最適地生産を行っている。

 近年は、発熱、接触冷感、血液促進、防虫などの機能を施した生地開発に力を入れている。

 今回展では、通常のパターン縫いの模様だけでなく、立体感があるさまざまな模様の中わたコートを提案する。

〈キッズウエア専門メーカー/イ坊大澤進出口〉

 創業16年のキッズウエアメーカー。自社の縫製工場2軒(布帛とニット)と協力工場5軒で生産している。従業員数は約900人で、日本向けがメイン。

 顧客満足度が高く、顧客の多くがリピーターだ。日本向けは新規顧客の開拓にも力を入れており、特に最近はネット通販とSPAの開拓を重視している。

 今回展では、生地の肌触りが良く、安全性を重視したベビーウエアと、サイズ調整がしやすいトドラー(3~7歳くらい)ウエア、大人っぽさを追求したローティーン向けを訴求する。

〈PUの無縫製レインウエア/江蘇蘇豪瑞翔貿易〉

 大手国有企業、江蘇蘇豪国際集団のグループ会社。南京市(江蘇省)に本社を置き、協力工場8社を使い、日本向けに特化し生産している。

 生産アイテムは、ニットと布帛製のレディース、メンズ、キッズウエアで、特にニットと布帛製生地を組み合わせた製品やレインウエアが得意だ。

 2018年売上高は5千億ドルで、主な市場は欧州と米国、中国国内。

 新素材の開発に積極的で、近年はポリウレタン(PU)使いの防水・透湿性生地に力を入れている。今回展では同素材を使った無縫製レインウエアを打ち出す。

〈機能性重視のキッズウエア/山東怡豊泰紡織〉

 青島市(山東省)のキッズウエア専門メーカー。同省のイ坊市と日照市の自社工場と協力工場を活用し、パンツやスカート、アウターなどを生産。日本市場向けの生地や副資材の開発にも取り組む。

 2010年に日本向けの開拓に乗り出した。毎年拡大し、18年の対日輸出額は290万ドルだった。

 強みは、専門メーカーとしてのキッズウエアへの知見だ。機能性使いも得意で、保温クレープ生地や吸湿速乾ニット製生地などが顧客から引き合いを受けている。

 初出展の今回は、UVカットや防水機能を備えた製品をアピールする。

〈越工場を持つデニムメーカー/山東蘭雁牛仔服装〉

 輸出メインのデニムメーカーで、全体の3分の1が日本向け。デニムパンツとジャケットを得意とする。15年に綿紡績大手、天虹紡織集団(テックスホン)の傘下に入って以降、自動化設備を積極的に導入し、納期、品質管理の能力を高め、価格競争力を大幅に向上している。

 日本向けは近年安定している。昨年の対日売上高は700万ドルだった。強みは、ベトナムに糸と生機、縫製の工場を持つこと。

 今回展では、保温性や通気性を備えたデニムと、それを使った製品を紹介する。