東京ファッション・ウィーク 19秋冬レビュー①

2019年04月03日(Wed曜日)

ハイク 東京を代表するクリーンなブランド

 ファッションイベント「アマゾン・ファッション・ウィーク東京」が閉幕し、19秋冬シーズンの新作が出そろった。クリエーションの探究に意欲的な若手デザイナーが増えたほか、海外で訴求していた人気ブランドのショーも開催されている。トレンドを見るとオーバーサイズのシルエットが継続されているようだ。ここではショーを行った約50ブランドの中から、「繊維ニュース」が注目したブランドを掲載する。

 ミリタリーやワーク系のディテールを盛り込み、クリーンでミニマルに表現するウイメンズブランド「ハイク」は、今季もその存在感を示した。年代物のミリタリーウエアを徹底的に研究し、細部のディテールを現代版にアップデートする手法は、同ブランドの吉原秀明、大出由紀子デザイナーが一貫して訴求する強みである。

 店頭ではトレンチコートやフライトジャケット、レザーのライダースジャケットがロングセラーになっているほか、ジーンズ、軽衣料も品薄になるなど、ビジネスも好調。19秋冬シーズンのアイテムを見ると、ロングシルエットのコートを軸にしたレイヤードスタイルで、プリーツスカートやレースの仕様を巧みに組み合わせた。

 東京のファッション・ウィークを代表するブランドとして、多くのバイヤーやジャーナリストを集客するが、トピックスの発信もうまい。2017年からアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」とのコラボ商品を展開しながら、新規顧客を開拓してきた。

 ザ・ノース・フェイスとのコラボ商品では、ブラックカラーのマウンテンパーカやダウンジャケット、ブルゾンタイプのアウターといったシンプルシックなアイテムが並ぶ。一部でメンズ対応のコートをそろえ、ファン層の拡大にも成功している。

 現在の国内取引先アカウントは約50件で、海外はディエチ・コルソコモ(ニューヨーク)、IT、ハーベイ・ニコルズ(いずれも香港)、エクリュ(ソウル)と取引している。

 デザイナーの吉原秀明氏は「(ブランドの)急拡大はしない。自分たちのできる範囲で国内外の取引先を増やす。来季もショーを継続する予定」と話している。