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クラボウ/高通気織物の販売拡大/18年度は前年度比2倍以上

2019年04月09日(Tue曜日) 午前11時32分

 クラボウがワーキングユニフォーム向けに販売する高通気織物「風織」の販売数量が拡大している。2018年度(19年3月期)の販売数量は前年度比2倍以上となった。高通気性に加え、ストレッチなど機能の複合化に成功したことで、徐々に市場での評価が高まっている。

 風織は特殊な織り組織によって生地の通気度を高めたもの。ワーキングユニフォーム分野では着用時の快適性を高めるため通気度の高い生地へのニーズが根強いことから、ここ数年はじわじわと販売拡大が続いている。18年度も企業別注ユニフォームで大口の採用があり、販売数量は前年度に比べて2倍以上に拡大した。

 評価が高まった理由の一つにマルチ機能化がある。高通気性に加えて、最近ではストレッチ性を併せ持つタイプをラインアップしたことで採用が拡大した。ストレッチ織物は通常、織物の目が詰まった状態となることから、通気度を高めることは技術的ハードルが高い。これに対して風織は織り組織設計の工夫と製織・加工技術によって高通気度とストレッチ性という相反する機能の両立に成功した。

 ただ、ワーキングユニフォーム分野での高通気生地としては、シキボウの校倉造構造織組織り生地「アゼック」が高いシェアを持つ。風織は販売量が拡大したとはいえ、全体数では依然としてアゼックに対して後れを取っていることから、引き続き機能の高度化などで追撃態勢を整えたいと言う。