産地の4~6月を読む③

2019年04月10日(Wed曜日)

播州 19秋冬は苦戦必至か

 播州織産地では主力の春夏向けが終わり、秋冬向けの受注が活気付くタイミングを迎えている。チェック柄トレンドや国産見直し機運など明るい話題がないわけではないが、現状の秋冬オーダーは芳しくないという。

 19春夏向けの出荷と秋冬向けの試織依頼が混在する1~3月は、全体として「悪くない状況」(産元商社)だった。中国の人件費高騰や環境規制を受けて、一部発注者が国内生産を見直しているとの指摘があるほか、糸染めの生産スペースが縮小したことで納期遅れが発生し、例年は12月までに終えるはずの春夏物が年明けにまで持ち越したという事情もあったようだ。ただ、3月は近年の傾向と同様に追加発注がほとんどなく、静かな荷動きだった。

 静けさの要因には、春夏物の追加発注がなかったことに加えて秋冬物のオーダーの出足が鈍いことも関係している。オーダーの絶対量が少ない上、小口化と発注の遅れが目立つ。この要因として考えられるのは、18秋冬が暖冬だったことによって店頭在庫がかさんでいること。さらに、産地で納期遅れが発生したため、「再び海外生産にシフトしたのではないか」との推察も出ている。

 アパレルの展示会シーズンが佳境を迎える今、産地ではその後の受注活性化に期待する声が上がっている。