ごえんぼう

2019年04月11日(Thu曜日)

 異動の季節。子会社へトップとして赴任する人も少なくない。そこで待つ最初の試練は、どう受け入れてもらうかだろう▼親会社となったセブン&アイ・ホールディングスから送り込まれた赤ちゃん本舗の河邉司郎会長。「3年間で黒字化させる」との宣言通りにV字回復させた。この成功の陰には、細心の気配りがあった▼販売と商品部門は「よそ者」への抵抗感が強いだろうと、物流システムと経営企画のスタッフのみを連れて大阪の同社へ赴任。人員整理をしないと明言するとともに、あらぬ疑いを持たれぬよう、連れてきたスタッフとは昼も夜も食事を共にしなかった▼大阪生まれで「タイガース」ファンだったことも幸いした。着任2年後に、「辞めようと思っていたが『タイガース好きに悪い人はいない』と妻に説得された」と社員に打ち明けられる。そこまで読んでいたとすれば、送り込んだセブン&アイもなかなかのもの。