メーカー別 繊維ニュース

宇仁繊維/大手アパレルへ戦略的商品投入/EC活用のB2Bにも意欲

2019年04月11日(Thu曜日) 午前11時18分

 宇仁繊維は事業拡大に向け、大手アパレルを対象に価格戦略商品を増強提案するとともに、電子商取引(EC)を活用したB2Bの拡大に本腰を入れる。

 同社はここ数年、「深掘り36ブランド推進委員会」と題したプロジェクトチームを立ち上げるなど、大手アパレルブランドとの取引拡大を狙っている。宇仁龍一社長によると、各ブランドへの生地供給量を増やすというこの取り組みは、徐々に進展してはいるものの、そのスピードは想定よりも遅い。

 スピードを上げるために取り入れるのが、大手アパレルを対象とした戦略商品の投入。織機や染色機を持つというメーカーならではの特性を生かして単品を量産し、「徹底的にモノ作りのコストを下げる」ことで、大手アパレルでの採用量を一気に増やす。

 量産した生地は加工やプリントで「顔」を変え、ブランドの差別化ニーズに応える。

 ECの活用も本格化する。数年前から生地のネット販売サイト「テキスタイル・ネット」に参加してネット販売を行っているが、「思うように伸びていない」。この状況を改善するため、同サイトとは別に、システム会社と連携し、独自のネット販売を計画する。

〈今上半期は微増収増益〉

 宇仁繊維の2019年8月期上半期単体業績は、売上高が37億円(前年同期比0・7%増)、売上総利益が8%増、営業利益が49%増、経常利益が22%増だった。

 通期で5%増収を目指しているが、上半期は届かなかった。輸出が前年同期を下回り、市況低迷の中で国内向けも大きく伸ばせなかった。増益にはコスト削減や一般管理費の減少が寄与した。

 子会社の売り上げは、中国向け生地販売ほかの宇仁テキスタイルが15%減、雑貨販売の宇仁繊維ファッションが17%増、丸増が10%減、ウインザーが6%増、オザキプリーツが38%増だった。

 単体の通期は、大手アパレルへの販売強化や高級化戦略の効果が見込まれることから、伸び率が高まるとみられる。