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ダイワボウレーヨン/食品包装用途を開拓/安全性の国際認証も取得

2019年04月11日(Thu曜日) 午前11時34分

 ダイワボウレーヨンは2019年度(20年3月期)の重点戦略として、生分解性などレーヨン短繊維の特性を生かした用途開拓を挙げる。福嶋一成社長は「機能性も付与することでサステイナブル(持続可能な)な繊維として合繊代替の需要掘り起しを進める」と話す。衛材や水解紙のほか、食品包装用途での拡販を目指す。そのために安全性に関する国際認証も取得した。

 福嶋社長は近年の生分解性繊維への注目の高まりについて「欧州を中心に日本人が想像する以上の勢いで“プラスチック・フリー”への流れが加速している」と指摘する。このため生分解性のある天然由来繊維としてレーヨンの特性を打ち出すと同時に、機能性による合繊代替の需要開拓を進める。

 既に高吸水や撥水(はっすい)、難燃などさまざまな機能レーヨンを持つことから、これら機能を生かして衛材などの用途への提案を強化する。トレーマットなど食品包装用途にも力を入れる。そのため食品接触に関する安全性を確認する欧州の認証「ISEGA」も18年に取得した。

 そのほか、森林資源の適正管理に関する国際認証「FSC」や繊維製品の安全性に関する国際認証「エコテックス規格100」、米国農務省が再生可能な資源から生産された製品であることを認証する「バイオベース製品認証」も既に取得しており、これら国際的な第三者認証制度を活用することでサステイナブル素材としてのレーヨンの優位性を打ち出す。

 水洗トイレへの廃棄が可能な水解紙用途でもレーヨンの需要が高まっていることから、湿式不織布向けの開発にも力を入れる。繊維の交絡ではなく水素結合による自己接着でシート化できるレーヨン短繊維の開発を進めている。ショートカットファイバーによる機能紙も含めてレーヨンの用途開拓に取り組む。