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トンボ/次期中計は利益重視/6月期は増収見通し

2019年04月12日(Fri曜日) 午前11時23分

 トンボの2019年6月期は学生服、スクールスポーツ、ヘルスケアの主力3事業とも堅調に販売を伸ばし、前期比増収になりそうだ。今期は中期経営計画「アクション300」の最終年度となる。近藤知之社長は「目標としていた売上高300億円の達成は難しい」としながらも、策定中の次期中計について「売上高300億円を上回ることはもちろんのこと、売り上げ重視から利益重視へとかじ取りを切り替える」と話した。

 今入学商戦は全般的に制服モデルチェンジ(MC)が少ない年だったが、昨年、岡山と東京の両本社制にし、力を入れる首都圏をはじめ、「都市部でのMC校の獲得が進んだ」。ただ、地方では生徒減の影響を受けた。

 スポーツは業界で先駆けて商品化したウオームアップウエア「ピストレ」の販売を伸ばし「ヒット商品として学校に受け入れられてきた」。さらに昇華転写プリントも自社で設備を持つ学生服メーカーは少なく、引き合いが増えつつある。

 ヘルスケアは前期伸び悩んだものの、今期は介護施設など職員向けのケアウエアに加え、入院者向けのコンフォートウエアやニット病衣、検診着などの販売が伸びている。全体的に堅調なことで、19年6月期については増収を確保できそうだ。

 今期は中計の最終年度となり、次期中計を策定している。少子化で生徒数の減少が続く中、人口が多い関東圏での市場開拓を加速する。関東圏では将来的に売上高100億円規模を想定。「大手メーカー同士でMC校獲得の競合が激しくなる中で、シェアを伸ばせるように体制を強化する」。今秋から来年に掛けて茨城県笠間市で物流センターの建設に着手し、21年7月には稼働を予定する。

 ヘルスケア事業の拡大にも力を入れるとともに、近藤社長は「成長していくためには市場を創造できる事業を生み出し、当社しかできないことを追求していくしかない」と話し、新規事業の構築も視野に入れる。