八木〈香港〉/リサイクル綿糸の販売拡大/欧州顧客の商品理解深まる

2019年04月15日(Mon曜日) 午後5時0分

 【香港=岩下祐一】ヤギの香港法人、八木〈香港〉が、リサイクルコットン糸「リサイカラー」の販売を伸ばしている。主要顧客の欧州系スポーツSPAのリサイクル糸への理解が深まったことが、本格採用につながった。今年もリサイカラーの拡販に力を入れ、収益力の向上につなげていく。

 リサイカラーは、中国の紡織工場でコンバーティングする裁断くずを使ったリサイクルコットン糸。リサイクル糸の販売に長年取り組むヤギの知見と、パートナー工場の原料調達力を組み合わせ、サステイナビリティー(持続可能性)への関心を高める欧米ブランドをメインターゲットに展開している。

 これまでは靴下用途だったが、2017年10月の「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス」に出展するなどし、アウター向けの提案を加速。その成果が18年に表れた。

 顧客の欧州系スポーツSPAは、欧州でサステイナビリティーへの関心が高まる中、定番の綿糸を使っていたTシャツやポロシャツに、昨年からリサイカラーを採用した。「ネップが生じやすいなど、リサイクル糸の難しさを顧客が理解してくれるようになり、本格採用につながった」と安達丈二総経理は話す。

 一方、主力事業のパキスタンとインド、インドネシア製の定番綿糸の中国内販は、ここ数年苦戦している。高品質化した中国製綿糸にシェアを奪われていることが理由。そのため、定番綿糸の打開策を探りながら、リサイカラーのさらなる拡大に取り組む。