産地の4~6月を読む⑩

2019年04月19日(Fri曜日)

今治・泉州タオル 短期間での増減が目立つ

 今治タオル産地では、タオル生産量の目安となる綿糸受渡数量(今治糸友会まとめ)が昨年末から弱含みで推移し、特に今年2月は4200¥文字(G3-1004)にとどまるなど、生産減が色濃く出た。

 ただし、メーカーによって減少幅に濃淡が表れているとの指摘も産地内にはあり、全体的な傾向がつかみにくくなっている。さらに3月の綿糸受渡数量は5139¥文字(G3-1004)と急回復しており、短期間での生産量の変動は今後も続くとみられる。

 「今治タオル」ブランドの新しい展開も始まっている。今治タオル工業組合(愛媛県今治市)は、今治タオル本店(同)内に「今治タオルカフェ」を3月に開設した。本店の付加価値向上に加え、今治市が推進する今治ブランド会議による地域活性化キャンペーン「アイアイ今治」との連携を強化する。

 大阪・泉州タオル産地の1~3月生産量は、大阪タオル工業組合まとめによると1794㌧で、前年同期比2・0%減の水準にとどまった。前年同月比6・2%減の499㌧へ1月には大きく後退しながら、2月には0・2%増の677㌧に急回復するなど、今治同様に短期間で生産が大きく変動する。

 店頭での販売不振など、全体的な需要減が長期化していることに加え、年度末や年度始まりに配布する贈答用タオルの需要が大きく減っている点が響いているとみられる。

 特に苦境が伝えられる金融機関関連の受注が大きく減っているとの指摘があり、短期間での受注の増減はありながらも全体的な減少傾向は長期化しそうだ。(おわり)