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クラレトレーディング/海外駆使し外―外拡大/ウエアラブル参入に意欲

2019年04月19日(Fri曜日) 午後2時52分

 クラレトレーディングは中期3カ年計画の2年目となる2019年度(19年12月期)、ベトナムに構える拠点を駆使した取り組みを強化し、スポーツを中心とするテキスタイルや製品の販売を伸ばす。エコ素材による拡販を計画するとともに、20年度からウエアラブルアイテムの販売を具体化していく。

 同社は18年度から20年度までの中計「プラウド2020」に取り組み、1年目の18年度で過去最高業績を更新している。米中貿易摩擦の影響で年明けの1~3月期から化学品・化成品に影響が出始めたが、「繊維は計画通りに推移している」(村井研三社長)と言い、19年度も増収増益を計画する

 繊維では、縫製、プリントなどを増強してきたベトナムを中心とする海外オペレーションでスポーツ中心の事業拡大に取り組む。製品OEMの70%をベトナムで、25%を中国で、5%を日本国内で縫製している。ベトナムでは、縫製もプリントもスペースが満杯状態になっていると言う。このため、19年度は主力の提携縫製工場に加えて周辺のサテライト工場を充実させるとともに、プリントの増強を検討する。

 中計の最終20年度まではベトナムの生産体制拡充を優先。日本から持ち込む自社の高付加価値糸や現地調達する糸を駆使したテキスタイル開発にも磨きをかける。中国内販を既にスタートさせ、ベトナムでの体制構築に伴い、外―外での新規商流開拓を本格化させる。

 「エコ素材へのニーズが高まってきている」と見ており、リサイクルポリエステルやPLA(ポリ乳酸)、バイオPET(ポリエチレンテレフタレート)による開発を強化し、高付加価値糸の商品ライン構築を急ぐ。

 新規ビジネスとして、スマートテキスタイルによるウエアラブルアイテムに注目、ベンチャー企業などとの共同開発を進めている。20年度をめどにウエアにして着用するだけでなく、さまざまなアイテムで市場参入したいと考えている。