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旭化成紡織〈香港〉/「ロイカ」の中国内販深耕/18年売上高はほぼ横ばい

2019年04月22日(Mon曜日) 午後5時1分

 【香港=岩下祐一】旭化成紡織〈香港〉が、ポリウレタン弾性繊維「ロイカ」の糸の中国内販を深耕している。2018年売上高は経編み用途が伸びる一方、丸編みとテープ用途が苦戦し、ほぼ横ばいだった。19年は機能糸を前面に打ち出し、増収を狙う。

 欧米向けを手掛ける華南地区のニッターへのロイカの糸売りを、これまで主力に展開してきた。ここ数年、定番品の生産が中国・広東省からASEAN地域にシフトする中、同地区のニッターはスパンデックス使いのヨガウエアやフィットネスウエア向け生地など、付加価値品の生産を拡大している。こうした中、ロイカの売り上げも拡大してきた。

 ただ18年はASEANシフトが続く丸編みと、価格競争が激しいブラジャーの肩ひもやパンツのゴムに使われるテープ向けが振るわず、前年並みにとどまった。

 一方、欧米向けが従来圧倒的だった同地区のニッターが、昨年から中国内販の開拓に動いている。鈴木雅晴総経理は「中国市場では品質志向が高まり、良い物が求められている。当社は顧客(ニッター)の内販向け製品にロイカの消臭やソフトストレッチなどの機能糸をはめていく」と話す。

 経編み用途では、中国の新興インナーブランドへの直接販売にも乗り出した。「経編み用途ではこれまで、香港にある欧米ブランドのバイイングオフィスへの直販を手掛けてきたが、昨年から中国の新興ブランドへの販売も始めた」(鈴木総経理)と言う。