塩城爆発事故の影響拡大/大手染色が“不買宣言”/染料価格の高騰続く

2019年04月25日(Thu曜日) 午後2時22分

 【上海支局】中国・江蘇省塩城市の響水化工園区で、先月21日に起こった江蘇天嘉宜化工の爆発事故の影響が広がっている。事故をきっかけに、一部染料の供給量の逼迫(ひっぱく)や、価格のさらなる高騰を見越した販売店の売り惜しみなどが重なり、染料価格が高騰。対応に苦慮する染色加工メーカー最大手の航民はこのほど、染料の購買を見合わせると発表した。地元メディアが伝えた。

 航民の朱重慶董事長は22日、浙江省杭州市で開いた投資者説明会で、「(塩城の)事故そのものの原料価格への影響は大きくないが、投機的な動きにより、各種染料が値上がりしている」と説明。10カ月分の在庫があり、高騰の影響を受けないが、価格が正常に戻るまで購買を止める。

 地元政府は事故後、響水化工園区を恒久的に閉鎖すると発表した。同区には、中間体メーカーの江蘇天嘉宜化工をはじめ17社の染料・中間体工場がある。この事故により500メートル圏内の家屋が倒壊するなど大きな被害が出た。