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三菱ケミカル「ソアロン」/麻調輸出で織物拡販/ニットもてこ入れ強化

2019年05月09日(Thu曜日) 午前11時10分

 三菱ケミカルのテキスタイルグループは2019年度(20年3月期)、主力のトリアセテート繊維「ソアロン」でニットへのてこ入れを強化するとともに、国内販売が好調な麻調織物を海外市場にも打ち出し、織物全体での販売増を計画する。

 同社によると、18年度は引き続き対中輸出でソアロンの拡販を達成したものの国内のニット販売や欧州連合(EU)・中東輸出で苦戦を強いられたため、ソアロン全体の販売量は「良くて前年並みにとどまる」(坂本宜士グループマネジャー)見通しとなった。

 19年度はニットの商品ラインを大きく組み替え、表面感、ナチュラル感を持たせた商品群を拡充する。和歌山産地などとの連携でソアロン・綿混も開発している。

 織物の販売では、「アイアス」を中心とする麻調の薄地、中肉が好調で、19春夏では麻調全体で「25~30%の増販を達成した」と言う。

 アイアスを20春夏向けの「プルミエール・ヴィジョン」「インターテキスタイル上海」で求評したところ「注目された」。19年度からは輸出をスタートさせ麻調トータルの販売をさらに伸ばす。

 一方、輸出を先行させた100%使いの「ソアロンティス」が国内でも引き合いを獲得し始めた。20春夏から国内販売を本格化させる。

 同グループは機能素材を中心にユニフォーム、スポーツ、インナー3用途へのアプローチにも力を入れる。18年度は「ユニフォーム、スポーツが堅調だった」と言う。

 ソアロン低率混企画によるオフィスユニフォームの開拓も重視し、「ここに来て販路が広がってきた」と拡販への手応えを示す。

 9、10の両日、東京都中央区の時事通信ホールで「20春夏テキスタイル素材展」を開催。ソアロンのサステイナブル(持続可能な)特性をアピールし、環境問題に敏感なユーザー開拓につなげる。