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旭化成/事業統合のシナジー発揮/繊維は増設の効果発現へ

2019年05月13日(Mon曜日) 午前11時41分

 旭化成は今期(2019年3月期)から繊維、高機能ポリマー、消費財の3事業を統合してパフォーマンスプロダクツ事業本部を立ち上げた。繊維からエンジニアリング樹脂、合成ゴムなど多様な素材を擁することを生かし「アプリケーションとして狙う領域を意識し、シナジーを発揮する」(工藤幸四郎常務執行役員パフォーマンスプロダクツ事業本部長)ことを目指す。

 パフォーマンスプロダクツ事業は今期、売上高4990億円(前期比9・1%増)、営業利益485億円(2・3%増)を見込む。自動車関連分野に重点的に取り組み、オートモーティブ事業推進部とも連携して自動車メーカーやティア1(一次下請け)の部品メーカーなどとの接点を拡大させる。

 旧繊維事業の部分としても今期は増収増益を計画する。前期に買収した米国の自動車シート材メーカー、セージ・オートモーティブ・インテリアズの業績が通年度で連結されることに加え、期中に人工皮革「ラムース」やナイロン66繊維「レオナ」の増設が立ち上がる。このため増設の効果を早期に発現させることに取り組む。タイのポリプロピレンスパンボンド製造子会社、旭化成スパンボンド〈タイ〉の生産性向上にも取り組んでおり、今期はその効果を発揮させる。

〈繊維も営業利益過去最高〉

 旭化成の2019年3月期連結業績は売上高2兆1704億円(前期比6・3%増)、営業利益2095億円(5・6%増)、経常利益2199億円(3・5%増)、純利益1475億円(13・4%減)だった。売上高と営業利益は過去最高となった。

 マテリアルセグメントのうち繊維事業は売上高1710億円(25・8%増)、営業利益148億円(22・3%増)となり、営業利益は過去最高を更新した。買収した米セージ・オートモーティブ・インテリアズが期中から連結に加わった効果に加え、人工皮革「ラムース」やキュプラ長繊維不織布「ベンリーゼ」が好調だった。

 今期は連結売上高2兆2680億円(前期比4・5%増)、営業利益2050億円(2・2%減)、経常利益2140億円(2・7%減)、純利益1475億円(前期比横ばい)を見込む。