中国・繊維アパレル企業の18年業績(4)/スポーツ、アウトドア/スポーツは明暗分かれる

2019年05月13日(Mon曜日) 午前11時49分

 スポーツ用品6社の2018年通年業績は、上位3社と下位3社の差が鮮明になった。上位3社の中でも、最大手の安踏体育用品が圧倒的な収益力を見せつけた。アウトドア2社は苦戦が続いている。

 安踏は売上高、純利益ともに過去最高を更新した。売上高は前年に比べ44・4%増の241億元、純利益は41・03億元で32・9%増えた。14年以来5年連続で2桁%増収増益を達成した。アスレジャーブームを追い風に、「安踏」や「FILA」のウエア販売を大きく伸ばした。

 粗利率は前年同期に比べ3・2ポイント上昇し、52・6%。上位3社の中でトップだった。一方、在庫額は19・9%増の25・05億元、在庫回転日数は6日悪化し81日となった。

 商品別では、最大のウエア売上高が147・09億元(61・4%増)と大幅に増えた。

 李寧は、売上高が前年に比べ18・4%増の105・11億元で、100億元の大台を初めて突破した。純利益は38・8%増の7・15億元。増収の要因は、ネット通販と、直営、加盟店の売り上げ拡大にある。在庫回転日数は上位3社の中で最も少ない78日。商品別で最大のウエア売上高は、53・16億元で26・8%増えた。

 特歩の業績は、Ⅴ字回復を達成した。売上高は24・8%増の63・83億元、純利益は60・9%増の6・57億元。この3年間取り組んでいるブランドのリポジショニングや商品の高付加価値化が功を奏した。

 一方、361度は、売上高がほぼ横ばい、純利益は33・5%減った。「Kappa」の動向は、17・3%の増収だったものの、6割減益となった。

 貴人鳥は、6・86億元の赤字に転落。17年は1・57億元の黒字だった。粗利率は17年の46・1%から32・8%と悪化し、スポーツ6社の中で最低水準に陥った。店舗数は857店の純減。

 アウトドア最大手の探路者は、純損失が1・82億元となり、2年連続の赤字だった。

 三夫戸外は純利益が0・05億元で、17年の0・13億元の赤字から黒字転換した。ただ黒字の要因は理財商品の収入や政府の補助金などで、それら特別損益を除いた利益は84万9400元の赤字だった。(上海支局)