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特集「PTJ2020春夏」(2)/有力出展者の見どころと戦略

2019年05月16日(Thu曜日) 午後3時35分

〈宇仁繊維/「高級化」意識した生地〉

 宇仁繊維(大阪市中央区)は今回のPTJで、刷新したサンプル帳を披露して備蓄機能による多品種、小ロット、短納期機能を改めて訴求するとともに、「高級化戦略」の一環として開発した新作生地をアピールする。

 取りそろえる生地は、春夏を意識した表面感のあるサッカー、天然調合繊、レース・チュール、ジャカード、各種プリント、割繊糸使いのバリエーション、ストレッチ関連など。ポリエステルを軸にした合繊生地が主力の同社だが、近年特に力を入れるのが天然繊維。今回も播州産地の先染めチェックや三備産地のデニムなどを重点提案する。

 同社は前身のJC時代から同展に継続出展する“常連組”。「当社の原点はJCとPTJ」として、今回展でも国内産地との協業による「日本のモノ作りをアピール」し、新規顧客開拓を「全力投球で」狙いに行く。

 子会社の丸増(京都市)もPTJにブースを構える。創業から70年にわたって“京都筋”の一角として磨いてきたプリント生地の意匠力、素材力を発揮して、新規顧客を開拓する。

 20春夏のテーマは「オリジン」に定めた。創業20周年を迎えて原点に帰りつつ、オリジナル性の発揮にも改めて力を注ぐ。PTJを皮切りに同シーズン向けの個展を名古屋、東京、大阪で開く。

〈カゲヤマ/今回は用途別提案〉

 播州織産地の産元商社、カゲヤマ(兵庫県西脇市)は今回のPTJで、トレンドの追い風を受けて人気を博すマルチストライプにリゾート感あふれるトロピカルカラーを配した綿100%先染め織物や、レーヨン55%・綿45%でざら感ととろみを両立させたシックな色柄の清涼感ある生地などを打ち出す。

 PTJほぼ皆勤の同社だが、今回は展示方法に若干修正を施す。ポイントは用途別の提案。生地の用途を絞り込むことで、来場バイヤーの関心を引く戦略をとる。

 国内アパレルだけでなく、近年増加する中国やASEAN地域などアジアからの来場にも期待する。

 同社は先染めを軸にしたオリジナル開発の生地を備蓄販売する産元商社。企画開発のオリジナリティーには定評があり、過去にはフレンチリネンの先染め織物を業界に先駆けてシリーズ化して打ち出し、市場をけん引したこともある。

 1反の小口から即出荷できる体制を整えており、播州織産地を軸とした国内生産だけでなく中国生産にも早くから乗り出した経験を生かし、広範な顧客ニーズに応えている。

 出荷先も国内に限定しておらず、中国やASEAN地域など海外でも小口・即納可能な体制を敷く。

〈桑村繊維 長繊維部/三つの糸・わた軸を披露〉

 播州織産地の産元兼織布工場である桑村繊維(兵庫県多可町)からは今回、長繊維部5課が出展する。糸・わたから独自性を付与した開発生地のシリーズを訴求する。

 同社は先染め織物産地の産元商社であり、主力商品は綿先染め織物。ただし、長繊維部は全く毛色が異なり、北陸産地で作る経糸にポリエステルやナイロン長繊維を使った合繊織物が主体。近年は綿や麻などとの複合を積極的に進めており、天然繊維系の染工場との商量も増えている。強みは備蓄販売による小口、即納機能と糸や加工に独自のこだわりを注ぎ込んだ生地開発にある。

 これまでも同社の中から複数の課がPTJに出展してきたが、同課の出展は今回が初。提案で力を入れるのが三つの糸・わた軸による生地開発で、その一つがインビスタの高強力ナイロン「コーデュラ」と超長綿「スーピマ」との複合糸を使った生地。

 二つ目の軸は「テクナコットン」と名付けるポリエステルマイクロファイバーとスーピマ綿の複合糸。三つ目は「ポリフォ」として展開するポリエステル短繊維100%織物。「綿生地使いの古着をイメージ」したもので、古着のような風合いとイージーケア性を両立させた。

 展示は製品が中心。

〈室谷/裏地の備蓄機能アピール〉

 副資材製造卸の室谷(大阪市中央区)はPTJに初めて出展する。主力商品である裏地の備蓄機能を披露するとともに、プリントを施したポケット裏地(スレーキ)や衣料用表地の新作を訴求する。

 同社は国産の柄物裏地を備蓄販売している。昨年から本格化したもので、2年前に「ファッションワールド東京」に出展したところ、「来場者の業種はさまざまだったが、衣料品以外の分野からも引き合いがあった」(室谷勝弘社長)と一定の手応えを得た。PTJ出展を決めた最大の理由もこの裏地備蓄機能の紹介にある。

 現在は約30品番・約100柄を見本帳に収録して小口・即納体制を敷いている。今回のPTJに向けてストレッチ混など5柄を新規投入。柄は全てオリジナルだ。

 スレーキにはプリントを施し、丈夫に仕上げて「タフスレーキ」と名付けた。ポリエステル100%ながらも機能糸を使って高い品位を実現。通常のスレーキによく見られるポリエステル・綿複合ではないため染色工程が簡素化され、それがサステイナブル(持続可能な)要素にもなる。

 室谷社長はPTJ初出展を「会社と裏地備蓄機能の認知度向上の場」と位置付け、来場バイヤーとの話し込みから、新たな用途展開にも期待する。

〈ジャパンブルー/次世代デニム「シン・デニム」訴求〉

 「桃太郎ジーンズ」などを展開するジャパンブルー(岡山県倉敷市)は、色落ちしない次世代デニム「シン・デニム」を今回のPTJで打ち出す。

 シン・デニムはデニムの風合いを表現しつつも、色落ちがしにくく、他素材への色移りもしにくいテキスタイル素材。摩擦強度も高いため、デニムでは展開が難しかった分野への提案が可能になった。インテリアや壁紙など、幅広いシーンでの汎用性が期待できる。

 昨年、関西高校(岡山市)の制服に採用された。異業種と協業し、デニム畳や防炎加工を施した色あせしないデニム壁紙などを商品化することなどにより、採用が広がっている。アンモニア臭を除去する消臭タイプ、「テフロン」加工を施すことで撥水(はっすい)タイプを開発し、ユニフォームやベッド用途への投入も視野に入れている。

 今年2月に開かれた「国際ホテル・レストランショー」にも出展。シン・デニムを使ったユニフォームやインテリア商品をアピールし、好感触を得ており、今回のPTJでも訴求を強める。

 シン・デニムの他にも、例年反響のあるセルビッヂデニムや、ストレッチのレディース向け幅広デニムなども展示する。

 近年は海外からの来場者も多くなったことから、今回展でも海外とのつながりに期待する。

〈サンコロナ小田/シフォンやクレープ充実〉

 サンコロナ小田(大阪市中央区)は今回のPTJで、「オーガンジー一辺倒」というイメージからの脱却を図る。そのためシフォンやクレープといった「婦人服アパレルが使いやすい生地」を増強提案する。主力商品であるオーガンジーでは、「硬い」というイメージの払拭(ふっしょく)を狙って柔らかな生地に絞って展示する。

 同社はインテリアカーテン地とブライダルドレス地を北陸産地などで生産する一貫型メーカー。糸加工の独自性を強みに数年前からファッション分野の開拓に本腰を入れ、その提案の場に選んだのがPTJだった。海外提案では「プルミエール・ヴィジョン・パリ」に継続出展し、「プラダ」に同社の備蓄生地が大量に採用されるなど実績を積んでいる。

 PTJではこれまで、主力のオーガンジーの備蓄機能を大々的に訴求してきた。色数や加工による風合い変化などが来場者の好評を得てブースにはいつも人だかりができた。ただ、ドレスで使われることの多いオーガンジーはアパレルのメイン生地に採用されることはあまりない。この改善に向けて今回展ではシフォンやクレープといったアパレルがメイン生地として好みそうな商品を前面に押し出した提案とする。

 展示方法としては「用途がイメージしやすい」よう製品展示に力を入れ、うたい文句も添える。

〈丸井織物/自販TXコンセプト一新〉

 丸井織物(石川県中能登町)は自販のテキスタイルブランド「ノト・クオリティー」のコンセプトを「長寿命機能素材」に一新し、今回展で披露する。時間経過や仕様から発生する機能の消耗劣化を限りなく抑えたもののみをラインアップし、テキスタイルだけの展示で表現する。

 イチ押しはポリエステル100%による平織り。「NT1086A」は綿80番手クラスのシャツ地として提案する。軽くて伸びがあり、シワになりにくく、洗濯後部屋干し3時間で乾くなどの特徴がある。

 「NT1162A」は綿50番手クラスを表現したリサイクルポリエステル使いの長寿命速乾素材。適度な肉感で春夏のコート・ジャケット・パンツに向く。これも洗濯後部屋干し3時間で乾き、伸びては戻る適度な反発性によりシワになりにくい。使い勝手のよいエコ素材として提案する。

 同社は今回で15回目の出展となる。出展を通じてノト・クオリティーの認知度も高まり、海外からも引き合いも増加。さらに発信力のあるアパレルとの交流が増え「ユーザーの感覚を体感する機会が増えた」と分析する。

 運営するテキスタイルモールによるネット販売を紹介することで、ネットとリアルの両軸によるテキスタイル販売が軌道に乗ってきたとする。

〈第一織物/高密度でもしなやか〉

 第一織物(福井県坂井市)はPTJ出展で毎回、新規顧客を10社獲得してきた。今回展では商品企画力、カラー在庫する強みを生かして、さらなる新規顧客の開拓を目指す。

 20春夏向けのイチ押し素材はナイロン100%による平織り、ポリエステル100%による平織り。ナイロン100%使いの平織りは高密度織物でありながら、柔らかさとしなやかさを併せ持つ。

 ポリエステル100%の平織りは合繊で、ウールのような風合いを実現した。しかもハリ・コシ感があり、タッチもドライで、見た目よりも軽さを感じるように仕上げている。

 同社は自販型企業であり、主力の欧州輸出に加えて、日本と中国での事業拡大に取り組んでいる。国内販売を担うのが東京支店。これまでのPTJ出展を通じて知名度の向上も図り、新規顧客も開拓してきた。

 今年4月には新ブランド「オルディクス」の発表も兼ねた単独展を東京で開催。オルディクスのほか、欧州で機運が高まるサステイナビリティー(持続可能性)にも対応した再生ポリエステル糸使い、「ブルーサイン」認証工場によるフッ素フリーの撥水(はっすい)加工品、婦人服向けのコンジュゲート糸使いなどの新商品を含めたフルコレクションを訴求した。

〈福井経編興業/風合いやデザイン訴求〉

 経編み地製造の福井経編興業(福井市)は合繊や天然繊維を使った2ウエーストレッチの編み地を中心にしながら、風合いやデザインなどを訴求する。

 今回展でのイチ押しはポリエステル80・4%・ポリウレタン19・6%から成るアトラス編み。2種類のポリウレタン弾性繊維を用い、ドライなタッチが特徴。ポリアミド100%によるアコーディオン編みでデザイン性も打ち出す。

 同社は日本最大級の経編み地製造業。本社と子会社のジェフティ(福井県大野市)を含めトリコットの国内生産シェアで十数%を持つ。衣料だけでなく、資材、医療など幅広い用途に向けて、トリコット、ラッセルなどを製造販売するのも特徴。

 現在、約70%を衣料用が占めるが、この数年は医療資材や産業資材向けの開発に力を入れてきた。医療資材の開拓に向けては、クリーンルームの新設や医療機器の品質保証の国際標準規格「ISO13485」も繊維業界で初取得しており、大阪医科大学、帝人と取り組む「心・血管収縮パッチ」をはじめ数件の医療資材の開発に取り組む。

 産業資材では低音域・高音域ともに対応するダブルラッセルの吸音材も開発。オフィスの吸音壁に加え、自動車など他分野に広げる。

〈鈴木晒整理/綿に合繊ライクや機能性〉

 染色整理加工の鈴木晒整理(浜松市)は、“天然繊維元年”をテーマに掲げ、綿素材を中心に合繊ライクや機能性を付与する加工を提案する。スポーティー、カジュアル、エレガントといった分野ごとにさまざまな加工技術をアピール。製品での展示も倍に増やす。

 綿素材で合繊タッチをさらに高めた新風合い加工を初めて披露する。反発感や光沢感を高め、エレガントさを追求。ツルツルとした手触りも特徴の一つで、合繊の質感を綿で表現した同社オリジナルの加工。

 さらに、昨年発表した風合い加工「絹音(きぬね)」も展示する。生地が擦れ合った時に「キュキュッ」と絹の音色を感じる独特なきしみ感のある風合いが特徴で、絹のようなナチュラルな光沢感もある。今回はバリエーションを増やして訴求する。

 機能加工では、「ニューソイルクリーン」を打ち出す。皮脂や機械油などの汚れを簡単に落とせる「ソイルクリーン」に、しょうゆやケチャップなどの食品汚れにも対応できるようにした。加工済みと未加工の生地を使った比較動画も流す予定。

 製品の展示はこれまで30点ほどだったが、今回は60点に増やす。ジャケットやパンツ、シャツなどアイテムごとにメンズ、レディースと分けて並べる。生地は約150点展示する。

〈ササキセルム/麻調の合繊素材提案〉

 婦人のボトム・スーツ素材を得意とするササキセルム(愛知県一宮市)は、今回展で新たにメンズ用途にも対応可能な麻ライクな薄手ポリエステル素材を提案する。

 市場でのジェンダーレス化の傾向が強まる中、動きの激しい男性向けの品質基準もクリア。サマーダークなチェック柄を中心に織り組織は平織り、綾織りに加え、ツイーディー意匠素材も訴求する。半面、パステルカラーのソリッドタイプもそろえ、自然な質感も訴求する。今回、春夏向けで備蓄する品番数は前年比2割増の150マーク。麻のようなラスティックさのある合繊でドライタッチ性、イージケア性も生かし、テイスト別に多様な着用の用途提案を図る。

 同社はこれまでストレッチ性を持たせたポリエステル・レーヨン混とウールなどの天然繊維を絡ませた先染めの複合素材を定番化。年間の備蓄数は400マーク。さらに糸、生機でも備蓄力を発揮し、顧客の要望に短納期でカスタマイズしている。生産は尾州産地を軸足に海外では中国、台湾などグローバルな生産、調達を行う。特に中国では高級生地を生産してきた尾州ならではの技術を駆使し、生産管理から検品、補修まで一貫で行っている。今後、そのノウハウを活用して、ベトナムからの調達も予定する。

〈古橋織布/シャトルで高密度織物を〉

 シャトル織機による製織を手掛ける古橋織布(浜松市)は、綿の高密度織物を中心にさまざまな生地を展示する。低速織機のシャトルならではの素材の風合いを生かしたモノ作りを訴求する。

 オーガニックコットン100%のタイプライタークロスは60単の甘撚り糸を使用し、高密度ながらもソフトな風合いを持つ。緯糸に「ボタニカルダイ」のトップ糸を配し、ナチュララルなカラーも特徴。クチナシや桜、ブルーベリーなどのバリエーションをそろえる。

 超長綿の「シーアイランドコットン」を使った高密度織物は、あえて16単糸という太番手にしてカジュアルさを追求した。独特の光沢感があるため上品さも備える。ジャケットやパンツ地用に提案する。100単糸やトップ糸を使った生地も展示する。綿100%のパラシュートクロスは、経糸に20単糸、緯糸にグレーとブラックのかすり調のトップ糸を配した。色のムラ感や表面の凹凸感が特徴で、トップ糸はほかにも2色そろえる。この生地もジャケットやパンツ地向けに訴求する。

 同社はシャトルによるモノ作りに定評があり海外の顧客も多い。遠州産地では受託製造の機業場が多い中、いち早く自販に乗り出した。現在の従業員は9人で、うち6人が20~30代で若い人材も育っている。

〈福田織物/和紙やヘンプ拡充〉

 天龍社産地の福田織物(静岡県掛川市)は天然繊維を中心に綿だけでなく、和紙やヘンプを使った生地も提案する。綿では刺し子織りや多重織り、細番手の高密度織物に加え、和紙やヘンプによるモノ作りを大々的に打ち出す。

 得意とする細番手の高密度織物は140単の綿糸を使用した。極細の綿糸ならではのソフトな風合いと透けるような透明感が特徴で、糸染めでストライプを表した。ブラウス地やシャツ地向けで、バルク生産にも対応できる。

 和紙やヘンプの生地はこれまでも若干手掛けていたが、顧客からのニーズは綿が中心で、“福田織物イコール綿”というイメージが浸透していた。今回のPTJを契機に綿だけでなく、両素材を使った生地をより一層拡充する。

 麻が一般的な素材として定着していることから、ヘンプに着目。リネンやラミー使いの生地が多い中、他社との差別化を図るためヘンプにした。和紙は「伸度がある画期的なものを使用する」(福田靖社長)と言う。

 ブースでは“ラボ”と銘打ち、和紙とヘンプを使って実験的に開発した生地の中から選りすぐった30点を展示。カラーが特徴の「ブラックヘンプ」などをそろえており、同社の高い技術力を生かしたさまざまな生地を訴求する。

〈森菊/オーガニック綿中心に〉

 三河の産元、森菊(愛知県蒲郡市)はサステイナビリティー(持続可能性)の一環として、生地ブランド「ネイチャーアンドサンズ」を打ち出す。素材はオーガニックコットンが中心で、同ブランドから120~130点の生地を展示する。

 オーガニックコットン100%のダンプ生地は40単糸を使用。打ち込み本数を増やし、トップスからボトムスまで幅広いアイテムに使えるのが特徴だ。トップ糸でナチュラルなカラーと風合いがあり6色そろえる。加工でシワ感も施した。

 経・緯糸にオーガニックコットンとシルクの120双の混紡糸を使った生地はソフトな風合いと高級感が特徴。混紡糸は超長綿80%、シルク20%の混率で甘撚りのサイロスパン糸に仕上げた。洗い晒し加工を施し、シャツやブラウス向けに提案する。

 経糸に60単のオーガニックコットン、緯糸に60単の「テンセル」モダールを配した生地も展示する。打ち込み本数を増やしシャツ地として展開。オーガニックコットンを使用することで差別化を図った。

 ネイチャーアンドサンズはオーガニックコットンや植物・化学系の再生繊維に加え、これらを使った複合素材の生地を展開する。オーガニックウールなど素材のバリエーションも増やす。

〈山﨑テキスタイル/得意素材やコラボ生地展示〉

 細番手や強撚、高密度織物を得意とする山﨑テキスタイル(浜松市中区)は、綿を中心に生機やプリント下生地などの備蓄力が強みだ。PTJでは得意の素材に加えて、全国の染工場とコラボした生地など計約150点を展示する。

 経糸に強撚ガスボイル糸を配した生地は60双、80双、100双とさまざまな糸で展開する。準備段階で手間が掛かる上に生産も技術的に難しいため、海外で作るのは困難。麻やキュプラ、レーヨン、ポリエステルといった綿以外の素材との交織で豊富なバリエーションを訴求する。

 染工場とのコラボでは、特殊製品染め用の下晒しを提案。プリント下生地の段階で塩縮加工やオーガンジー加工を施し、その後に製品染めしても風合いが失われないのが特徴。製品染めで色分けが容易にできるため、小口での対応に優れる。さらに、ドライタッチの特殊加工を施した生地もそろえる。

 今回コラボした染工場は鈴木晒整理、東海染工、大長などで、今後も染工場との協業は維持し、高付加価値なモノ作りを進める方針。国内だけでなく海外販売も視野に入れており、海外では生産できない商材を提案する。そのためにも染工場とのコラボを強め、メードインジャパンの商品を打ち出したい考えだ。