第23回中国江蘇省輸出商品展示会/アパレル軸に多様な商材が集う/5月21~23日 マイドームおおさか

2019年05月17日(Fri曜日) 午前11時48分

 中国江蘇省輸出商品展示会が今年も開かれる。会期は21~23の3日間。場所は大阪市中央区のマイドームおおさか。同省商務庁が主催し日中経済貿易センター、大阪商工会議所が共催する。アパレル、ホームファブリック、靴・帽子、日用品・ギフトなど多様な出展者が対日輸出拡大に向けて展示商談する。入場無料。

 前回展には240のブースが構えられ、2750人が来場した。今回もほぼ同数となる246ブースが設置される。内訳は日用品・ギフトが93ブース、靴・帽子が50ブース、ホームファブリック・アパレルが103ブース。

 江蘇省は長江デルタに位置し、肥沃な土地と豊富な資源を持つため、古くから「魚米の郷」「シルクの府」として有名だった。改革開放以降は順調な経済成長を続け、現在では「中国全土の1%の面積と6%の人口で10%のGDPを創出する省」として発展を遂げている。

 2018年の同省のGDPは約1・4兆ドルで国内第2位。輸出入総額は6640億ドルで全国輸出入総額の14・4%を占め、16年連続で国内第2位を堅持した。

 日本との貿易関係は40年以上の歴史があり、対日貿易総額は599・1億ドル。うち輸出は295・7億ドル、輸入は303・4億ドルで、中でもホームファブリックやアパレル、靴、帽子、ギフトなどの生産企業は日本をメイン市場としている。

 中国江蘇省輸出商品展示会は今回で23回目を迎える由緒ある展示商談会。特に近年は、出展者のレベル向上が来場者から高く評価され、多くの商談成立が報告される。

〈おしゃれなニット糸/江陰新絲路紡織〉

 2012年に設立した糸メーカーで、各種ファンシーヤーン、ウール製ニット糸を生産している。主な輸出先は欧米と南アフリカ。

 日本向けは、開拓を始めたばかりで、実績はまだない。日本市場の開拓を今後軌道に乗せ、日本のニット糸市場で一定の存在感を持つことを目指している。

 強みは、顧客の要望に応える姿勢を大切にし、質の高いサービスを提供している点。QR生産や価格競争力もアドバンテージ。

 初出展の今回は、ニット製衣類や小物向けのおしゃれなニット糸を打ち出す。

〈日本向けのユニフォーム/徐州双辰服飾〉

 日本向けがメインのユニフォームメーカーで、デザインから生産、販売まで一気通貫で手掛ける。中国国内向けも一部手掛け、製品を備蓄販売している。

 2018年売上高は100万ドル、取扱量は40万着だった。

 自社工場は3千平方メートル、従業員数約120人。各種設備116台を備え、月産能力は6万~8万着。

 優位性は、品質要求の厳しい日本向けに長年従事しており、高品質の製品を提供ができる点。従業員の定着率が高く、生産設備が充実していることも強みと言う。

 2回目の今回は、介護・福祉業用のユニフォームと、Tシャツをアピールする。

〈ベルベットの専門メーカー/江陰紅嘉印染〉

 1994年に設立したベルベッドメーカー。創業以来、ベルベットの開発と生産に特化する。生地ブランド「紅楓ベルベッド」を立ち上げ、国内外の顧客を開拓してきた。

 年間生産量は1千万メートル、取扱高は1億元を超える。最先端の設備を持ち、専門の開発チームが糸から差別化した生地の開発を進めている。

 18年売上高は2230万ドルだった。日本向けの18年取扱量は50万メートル。

 3回目の今回展では、高級なカジュアルウエアやスーツ向けのベルベッドを紹介。豊かな光沢感や手触りの良さ、高級感などの特徴をアピールする。

〈日中合弁のアパレル企業/常州龍河時装〉

 2005年に設立した日中合弁のアパレルメーカーで、日本向け製品にほぼ絞って生産している。生産アイテムの9割が布帛製レディースで、メンズは1割ほど。多品種、小ロット、短納期の生産を得意としている。

 18年売上高は450万ドル、取扱量は70万着だった。

 日本の顧客のニーズを改めて探るため、今回初出展する。レディースのパンツ、スカート、メンズのパンツを前面に打ち出すほか、ポリエステル・レーヨン混の先染め織物などもアピールする予定。

〈機能性カーペットやクッション/塩城三福織テン〉

 カーペットやラグマット、クッションなどを生産している。取り扱う生地は、フランネルからシェニール織り、コーラルフリース、ボアフリースまでさまざまで、ボンデイングやプリント、キルティング加工が得意。

 自社工場の従業員数は約120人、製品別の年産能力はラグマット約500万枚、カーペット約100万枚。18年輸出額は約800万ドルで、うち日本向けは約200万ドルだった。

 2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を機に、リビング市場が拡大することを期待し、ここ数年日本市場の開拓に力を入れている。

 9回目の今回展は、クッションやカーペットの新製品を出展し、手触りの良さや吸水性、難燃性などの機能を訴求する。

〈マスクなどの不織布製品/江蘇銘盛家紡科技〉

 不織布を使ったマスク、ウエットティッシュ、クレンジングシートなどを生産している。

 自社工場の建物面積は約6千平方メートル、近年の年間輸出額は350万ドル強で、主に日本と欧米に製品を輸出している。18年から日本の大手企業2社のサプライヤーとなり、日本向けを拡大している。

 強みは開発力。市場のニーズに対応する新製品を陸続と生み出している。

 初出展の今回は、各種機能を施したウエットティッシュと、その関連商品を訴求する。

〈トートバッグやPVCバッグ/江蘇藝博彩印包装〉

 2002年に設立した包装製品メーカー。主な商品はトートバッグ、アイスバッグ、収納袋、買い物袋など。生産と品管管理の専門部隊をそれぞれ設け、厳しい品質管理体制を敷いている。

 日本向けでは、開発から試作品製作、生産、輸出までを一貫で手掛けている。売り上げの半分が日本向け。

 日本以外は韓国、ドイツ、フランスにも輸出。18年売上高は280万ドルだった。

 7回目の今回展では、トートバッグやPVCバッグ、キャンピングシートなどをアピールする。

〈日本特化のバッグ会社/常州市欧満箱包〉

 2010年に設立したバッグ専門の貿易会社で、8軒の協力工場で日本向けバッグを生産している。660デシテックスのオックスフォード、帆布、ナイロンなど、幅広い素材を使ったバラエティー豊かなカラーのバッグの生産が得意。差別化を追求し、小ロット・短納期に対応している。

 18年売上高は150万ドル、取扱量は30万個。人件費の高騰により中国生産のコスト競争力が下がる中、近年は日本向け専門で長年展開してきた経験を生かし、商品の差別化ときめ細かいサービスを追求することで市場の深耕を図っている。

 3回目の今回は、ショルダーバッグや帆布バッグ、旅行カバン、アイスバッグなどを出展する。

〈EVAやPVC製の安全靴/江蘇匯鴻国際集団中鼎控服〉

 江蘇省最大規模の国有貿易企業、江蘇匯鴻国際集団傘下で、貿易をメインに不動産、投資などを手掛ける。商材は靴、繊維アパレル品、おもちゃ、電機、カバン、文具などの軽工業品が中心で、医薬や船舶、農薬などの新たな領域にも踏み出している。

 近年の年商は300万ドル。日本市場は開拓に力を入れる重点市場の一つ。

 7回目の今回展では、EVA(エチレン酢酸ビニルコポリマー)やPVC(ポリ塩化ビニール)製の安全靴を出展する。

〈高コスパのキッチンペーパー/江蘇妙衛紙業〉

 ティッシュペーパー、トイレットペーパー、キッチンペーパーなどの各種ペーパーのメーカー。創業以来10年以上にわたり、製品コストの低減と品質向上に努めており、コストパフォーマンスの高さと品質に自信がある。日本の外食や医療・介護、流通などの大手企業に製品を提供している。

 近年の年商は800万ドル前後で、ほとんどが日本向け。これまでは外食と医療・介護産業向けが中心だったが、今後は大手流通のPB製品の開拓に重点を置いていく。特に、環境配慮型原料を使ったキッチンペーパーなどに力を入れる。

 2回目の今回展では、手拭きペーパー、ティッシュペーパー、キッチンペーパーを訴求する。