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クラボウ/“業界最高水準”の消臭、防汚/着用現場の声から開発

2019年05月20日(Mon曜日) 午後3時54分

 クラボウはこのほど、“業界最高水準”の性能をうたう消臭加工「ストロングデオ」と防汚加工「ソイルスウィープ」を開発した。実際の着用現場の声を基に開発を進めた。28日から東京で開催する「クラボウグループ繊維展」で披露し、まずはユニフォーム用途を中心に提案を進める。

 ストロングデオは汗臭の原因物質であるアンモニア、酢酸、イソ吉草酸に対して高い消臭機能を発揮する。クラボウによると、同社が実施した試験で現在市場に流通している主な消臭加工を上回る消臭機能を確認したと言う。綿織物、ポリエステル綿混織物いずれにも加工可能で、繊維評価技術協議会が認証する「SEK消臭加工マーク」も取得する予定。

 同社は現在、スマート衣料「スマートフィット」の実用化に向けて建設現場などへ直接アプローチしており、そこで実際の作業服着用者の声を集めた結果、一般作業服や電動ファン付ウエアともに消臭機能へのニーズが極めて高いことが判明した。こうした現場の声を生かし、徳島工場(徳島県阿南市)の技術によって高レベルの消臭機能の実現に成功した。ユニフォーム用途での拡販に向けて工業洗濯50回でも機能が持続する高耐久タイプも間もなく完成する。

 一方、ソイルスウィープは油性汚れと水性汚れ両方に対してSG性(汚れが付きにくい)とSR性(汚れが落ちやすい)機能を両立した防汚加工。やはり同社の試験で現在市場に流通している主な防汚加工を上回る性能を確認していると言う。このため、こちらも“業界最高水準”の性能をうたう防汚加工としてユニフォーム用途などで打ち出す。工業洗濯50回後でも機能が持続する耐久性も確認した。

 同社は多彩な機能加工を持つが、消臭加工や防汚加工に関しては比較的ラインアップが弱かった。今回、新たにストロングデオとソイルスウィープを開発したことで、商品構成が一段と充実することになる。

〈スマートファクトリーなど紹介/クラボウグループ繊維展〉

 クラボウは28日から29日までテピア(東京都港区)で「クラボウグループ繊維展」を開催する。「ヒューマン・フレンドリー発想」をテーマに繊維事業の取り組みや開発商材などを紹介する。

 メイン展示ではテキスタイルイノベーションセンターが取り組むスマートファクトリー計画や同社の環境負荷低減の取り組みや環境配慮型商品の開発・提案を紹介する。グローバル生産ネットワークによるモノ作りも提案する。

 天然繊維改質で機能性を付与する「ネイテック」、100%リサイクル原料に転換した中わた素材「エアーフレイク」、ユニフォーム向け新商品など開発商材も多彩に披露する。