19年1~3月の中国繊維品輸出/米国向けが前年同期割れ/米中貿易戦争が影響

2019年05月20日(Mon曜日) 午後4時12分

 【上海支局】中国紡織品進出口商会が、中国海関総署の貿易速報を基にまとめた紡織品と衣類を合わせた2019年1~3月中国繊維品輸出は563億1999万ドルで、前年同期に比べ2・2%減った。昨年の増勢から一転、前年同期割れした。国・地域別では、米国向けが米中貿易戦争の影響を受け、前年同期を下回った。

 国別で最大の米国向けは91億9358万ドルで、4・4%減った。18年通年は489億5922万ドルで、伸び率が7・9%に加速していた。18年の好調は、米中摩擦の深刻化を織り込んだ駆け込み輸出で、1~3月はその反動が出た可能性がある。

 これにより、輸出全体に占める米国向けの割合は16・3%となり、18年通年(17・7%)に比べ1・4ポイント下がった。一方、2位の日本と3位のベトナムはシェアを高めた。

 日本向けは1・1%増の47億8269万元だった。伸び率は18年通年に比べ、1・6ポイント縮小。シェアは8・5%となり、1・0ポイント高まった。

 中国から縫製を中心に生産移管が進むASEAN地域は、5・1%増の84億8319万ドル。伸び率は18年通年から4・9ポイント縮小した。シェアは15・1%で、1・3ポイント拡大。

 うち最大のベトナムは33億5725万ドルで、3・1%増えた。伸び率は18年通年に比べ、18ポイントも縮小した。一方、シェアは6・0%で、0・3ポイント高まった。

 欧州連合(EU)は6・8%減の91億4473万ドル。欧州企業が、トルコやASEAN地域に生産地を移管している影響を受けた。

 下げ幅が最も大きかったのが、再輸出中心の香港。20億7499万ドルで、24・3%も減っている。