19年1~3月米国繊維品輸入額/中国の糸・生地急減/アパレルは横ばい

2019年05月21日(Tue曜日) 午前11時49分

 米国商務省国際貿易局繊維・衣料品部(OTEXA)が発表した2019年1~3月繊維品輸入統計によると、昨年9月に追加関税が実施された中国からの糸・生地が金額・数量とも前年同期に比べて急減した。対象外のアパレルはほぼ横ばいと、際立った違いを見せている。中国に比べて規模は小さいものの、他のアジア諸国からの糸・生地輸入が急増する動きも出てきた。

 1~3月の中国からの輸入総額は83億6486万ドルで、前年同期比2・7%減少した。構成する各品目とも後退した。中でも、18年9月24日発動で10%の追加関税が課された糸と生地の落ち込みが激しい。糸は4256万ドルで27・9%減、生地は3億7056万ドルで19・4%減。

 その一方、対象外のアパレルは57億3532万ドルで0・7%減と、ほぼ横ばいを維持した。一部が対象となった2次製品・他(ホームテキスタイルなど)は22億1643万ドルで3・8%減。

 18年1~3月の中国からの輸入額は、総計が10・0%増で、糸27・2%増、生地8・0%増、2次製品・他42・2%増、アパレル0・9%増だった。年間では、総計4・9%増、糸30・1%増、生地9・0%増、2次製品・他13・3%増、アパレル1・3%増と、やはり各品目とも増えていた。アパレルがほぼ横ばいの中で、2次製品・他および規模は小さいものの糸と生地の伸びが中国品全体の伸びをけん引してきた。

 中国からの糸・生地輸入が急減した一方で、他のアジア諸国からの急増が見られる。いずれも個々では中国に比べて規模で劣るが、例えばベトナムは、糸が53・7%、生地が96・8%それぞれ増えた。インドは糸22・0%増、生地22・9%増。パキスタンは糸111・3%増、生地31・3%増となった。韓国は糸19・1%増、生地23・1%増。台湾は、糸が53・2%も増えた。

〈「世界計」5%増加 糸・生地も伸びる〉

 最大の輸入先である中国が後退したものの、米国の1~3月繊維品輸入額(世界計)は267億8641万ドルで、前年同期比4・9%増加した。昨年1~3月の5・7%増からは、伸び率が0・8ポイント縮小した。輸入額の75・8%を占めるアパレルは202億9661万ドルで6・1%増えた(昨年同期は1・6%増)。2次製品・他は46億211万ドルで1・3%の増加にとどまった(25・9%増)。中国の急減にもかかわらず糸は3億4810万ドルで7・1%増え、前年同期の伸び率7・6%をほぼ維持した。生地も15億3959万ドルで、減速したものの1・1%伸びた(7・2%増)。