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「ベンリーゼ」のフェースマスク用途/中国内販の成長鈍化/上海展で認知度向上図る

2019年05月23日(Thu曜日) 午前11時22分

 【上海支局】旭化成のキュプラ長繊維不織布「ベンリーゼ」のフェースマスク向け中国内販の成長が、鈍化しつつある。こうした中、20~22日に上海市内で開かれた「第24回中国美容博覧会」に出展し、ベンリーゼの機能性や環境配慮型素材であることを訴求し、認知度向上に改めて取り組んだ。

 内販の販売量はここ数年、前年比2桁%増で急成長してきたが、18年は伸びが縮小した。今年もその傾向が続き、「特に4月に入ってからの鈍化が目立つ」(山下浩一ベンリーゼ営業部長)。

 景気減速や米中貿易戦争による消費者心理の冷え込みにより、フェースマスクの販売が伸び悩み、メーカーが生産を調整している可能性がある。

 一方、中国は今年1月、電子商取引(EC)法を施行し、個人ブローカーの並行輸入の取り締まりを強化した。この影響を受け、日本でのフェースマスクのインバウンド需要も減っている。

 フェースマスクは中国をメインに、日本、韓国を加えた東アジアでほとんどが消費されているが、その市場の成長が踊り場を迎えた可能性もある。そのため同社は今後、ロシアや中東、東南アジアでの新規開拓を強める。

 一方、中国市場も現在台頭するネット通販の新興ブランドの間では、ベンリーゼの認知度は高くないことなどから、成長余地はまだ大きいとみられる。そのため、今回の中国美容博覧会では透明性と吸液性、密着性の高さ、生分解性などを訴求し、認知度向上と新規開拓に取り組んだ。