インド繊維業界/米中貿易摩擦が追い風

2019年05月23日(Thu曜日) 午前11時26分

 インド繊維産業連盟(CITI)は、米中貿易摩擦でインド産繊維製品の対米輸出が拡大し、業界の成長を促す追い風になると予測した。インド繊維製品の昨年の対米輸出額は約17億1千万ドルで、中国の輸出額(39億6千万ドル)の4割強だった。「ビジネス・ライン(電子版)」などが18日までに伝えた。

 CITIのサンジャイ・ジャイン会長は、米政府が10日に、中国原産の輸入品5745品目(輸入額2千億ドル相当)の追加関税率をこれまでの10%から25%に引き上げたことに言及。2千億ドルのうち、繊維製品が占める割合はわずか2%にすぎないが、中国製に対する高関税の適用はインド繊維業界にとって、対米輸出拡大の大きな契機になるとの見方を示した。

 ジャイン氏は、特にシルクや毛織物、綿製品、ハンドメードの製品、繊維系床材、ニット製品、工業繊維などが、米中貿易摩擦の恩恵を受けると予想している。

 商工省によると、インド衣料品の2018~19年度(18年4月~19年3月)の輸出額は前年度比3・4%減の約161億ドル。地場コンサルティング会社ワジール・アドバイザーズは、中東、アフリカ、欧州向け輸出の拠点となっていたアラブ首長国連邦(UAE)への衣料品輸出額が18年4月~19年2月で33%減の17億8千万ドルに落ち込んだことが、全体の伸び悩みにつながったと分析する。

 UAEは自国の製造業振興のため、衣料や繊維製品に5%の輸入関税を適用した。〔NNA〕