中国・繊維アパレル企業の18年業績(9)/染色加工、染料・助剤/大部分が好業績維持

2019年05月24日(Fri曜日) 午前11時37分

 染色加工と染料・助剤メーカー13社の2018年通年業績は、9社が増収増益となった。環境規制が厳格化する中、染色加工業では中小が淘汰(とうた)され、大手に発注が集まっていることが追い風になった。染料メーカーは工場の操業停止にもかかわらず、染料価格高騰の恩恵を受け、収益力を伸ばしている。

 染色加工や発電などを展開する航民は、増収増益を維持した。染色加工事業の売上高は36億6860万元で、前年に比べ13・7%増えた。販売量は、9・2%増の11億6766万㍍。

 染色加工とホームテキスタイルなどを手掛ける華紡は、純利益が約3倍に増え、2101万元だった。事業別売上高は、染色加工が14・9%増の27億2511万元、衣類が35・0%増の9727万元、綿糸が73・3%増の9740万元、生機が119・9%増の3584万元、その他が21・4%増の3584万元。一方、ホームテキスタイルは2億5679万元で8・7%減った。

 染色加工や生地販売を展開する富潤は、2桁%での増収増益だった。繊維事業は環境規制の厳格化により、中小が淘汰された影響を受け、売上高が6億3390万元で11・5%増えた。

 染色加工と綿糸の繊維事業と化学、エネルギー事業を展開する三房巷も2桁%増収増益だった。繊維事業の売上高は、17・4%増の6億9684万元。うち染色加工は4億9745万元で32・9%増えた。一方、綿糸は1億9940万元で9・0%減った。

 上場廃止のリスクがあるST銘柄に指定されている衆和は、純損失が5億7281万元だった。17年から赤字幅を大幅に縮小した。ただ、資金不足から染色加工事業は休止に追い込まれている。

 世界最大級の染料メーカー、浙江龍盛は純利益が66・2%増え、41億1136万元だった。染料価格の高騰を追い風に収益力を高めている。染料の売上高は21・5%増の111億59万元。粗利率は47・8%で、8・9ポイント改善した。中間体は62・7%増の36億4458万元。粗利率は63・0%で、16・8ポイントも上昇している。

(上海支局)