メーカー別 繊維ニュース

旭化成 ベンベルグ事業部/生産安定化へ積極投資/サステイナブル視点の強化も

2019年05月27日(Mon曜日) 午前11時13分

 旭化成のパフォーマンスプロダクツ事業本部ベンベルグ事業部は、2019年度からの3カ年の基本方針として、キュプラ繊維「ベンベルグ」の生産安定化のための投資などを積極的に進める。八神正典事業部長は「増産工事も進めるが、寄与するのは21年度から」とし、まずは成長への基盤を整える。

 19年3月期は中期経営計画の着地だったが、ベンベルグ事業部は大幅な未達で終わった。民族衣装やアウター、裏地をはじめとする分野で販売が順調だったものの、工場のトラブルなどもあって旺盛な需要に供給が追い付かなかったと、計画未達の要因を分析する。

 ベンベルグの需要は「供給に対して1・25~1・3倍ぐらいあったのではないか」としつつも、「糸がないからこそ求められた部分もある。実際の需要量は、現状の供給量に対して10~15%多いぐらい」と推測する。今後2年をかけて増産工事を行い、需給ギャップを少しでも埋める。

 19年度には新中期経営計画が始まる。基本方針として、延岡工場への積極投資によって生産の安定化を図るとし、19、20年度の2年間でメンテナンスを実施する。そのほか、「持続できる価格」への見直しとサステイナブル(持続可能な)視点での事業の強化などの取り組みを加速する。

 サステイナブルに関する施策では、改善・改良の余地があるものについては積極的に対応を図るほか、地域に与える影響も念頭に置きながら事業を進める。工場オペレーターの作業環境の改善にも踏み込むほか、ベンベルグを使っている国や地域への貢献にもさらに力を入れる。